【Britannia Industries】がAI人材評価プラットフォーム「Edrevel AI」を活用し、社員のコンピテンシー評価プロセスを75%短縮、第1フェーズだけで280時間超の業務工数を取り戻した。
評価シートの回収と集計だけで10週間が消えていた
インド最大級の食品メーカー、Britannia Industriesの人事部門は、社員の能力評価をExcelと紙ベースで運用していた。評価シートの配布、各部門への記入依頼、回収、集計、スコアの確認——これを担当者が全部手でこなしていた。
工場から本社、地域オフィスに至るまで、組織は多言語で動いている。言語ごとのシート管理と確認のやり取りが時間をさらに奪い、1サイクルの完了まで10週間かかるのが常態化していた。評価が終わる頃には、結果を見て育成施策を立てる余裕がほとんど残っていない。「評価のための評価」に追われ、人材育成に手が回らない状態が続いていた。
Edrevel AIで評価の設計から報告書まで一気通貫で自動化
Britannia Industriesが選んだのは、Edrevel AIが提供するAIペースドの人材能力評価プラットフォームだ。評価設計、実施、集計、スキルギャップの分析、フィードバックレポートの生成まで、人事担当者が手動でこなしていた工程をシステムが担う。多言語対応も組み込まれており、製造拠点の現場スタッフも母国語で評価に参加できる。
導入はExcelベースの旧プロセスを段階的に置き換える形で進め、まず第1フェーズとしてパイロット展開を実施した。
評価時間75%短縮、サイクルが年1回から四半期ごとに変わった
コンピテンシー評価にかかる時間は75%短縮された。第1フェーズだけで280時間超の業務工数が削減され、評価サイクルは年1回から四半期ごとに移行した。スキルギャップへの対処が格段に速くなった。
担当者は毎週の集計作業から解放された。評価データがリアルタイムで可視化されることで、育成ニーズに基づく施策の立案と個別フォローに時間を使えるようになった。手作業の多い業務をAIに置き換えたときの時間削減効果という意味では、東芝が1万人のCopilot展開で年間20万時間を削減した事例とも共通する構造がある。
成功の鍵は「評価後のアクション設計」にあった
集計が速くなっても、その結果が「次に何をすべきか」に変換されなければ行動は変わらない。Edrevel AIはスキルギャップと推奨研修を紐づけて提示する設計になっており、人事が判断に使える情報が整理されて届く。育成施策の立案コストが下がった。
もうひとつは多言語対応だ。製造業の現場には母国語が英語でないスタッフが多い。評価ツールに自分の言語でアクセスできることが、現場の参加率を高めた。人事が主導する変革は、現場が使えなければ意味をなさない。
まず評価作業の「工数」を計測することから始める
評価作業に何時間かかっているか、一度計測してみると想像以上の数字が出ることが多い。年1回の評価でも、シート管理・集計・確認・フォローアップを積算すると数十時間単位になるケースは珍しくない。
属人的なExcel管理から脱却できる余地があれば、AIプラットフォームへの移行で得られる時間は大きい。Britannia事例のように、まず部門限定で第1フェーズを試して工数削減の実績をつくり、その数字を根拠に全社展開に進む段取りが現実的だ。評価プロセスの改革は、組織全体の育成スピードを変える起点になる。大規模な全社AI展開で成果を出した事例も参考に、自社の規模に合わせてスモールスタートを設計してみてほしい。
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評価シートの集計で何週間も消えて、育成の話が後回しになる——HRに関わっていれば思い当たる感覚だと思います。
この事例で面白いのは、集計を速くするだけでなく、スキルギャップと次の研修を紐づけて提示してくれる点。評価が「終わり」ではなく「始まり」になる設計が、現場の継続利用を支えているのだと感じました。
まずは直近の評価作業にかかった時間を正直に積算してみてください。その数字が、次のアクションを教えてくれるはずです。