AIブラウザ「Polar」が2026年7月29日に正式公開されたことで、調査・採用・営業などウェブ上のマルチステップ作業を、AIが15時間以上かけて自律完遂できるようになりました。

Perplexityでコメットの開発に携わったKevin Jiangが共同創業し、今回Madrona主導の570万ドルシードラウンドを完了しています。GitHubの元CEOトーマス・ドームケ、Modal創業者エリック・バーンハードソンも個人投資家として参加しています。

ログイン済みのウェブサービスをそのまま操作する

Polarが他のAIツールと根本的に違うのは、ユーザーがすでにログインして使っているウェブサービスの中で動く点です。新しいアプリに切り替える必要はなく、今使っているサービスの画面をクリックし、フォームに入力し、次のページに遷移する。人が手でやっている操作をそのまま代行します。

競合リサーチなら複数のサイトを渡り歩きながら情報を収集します。採用なら候補者のプロフィールを確認してリストに整理します。営業なら企業情報をウェブから集めてCRMに転記する。こういった長時間の多段階作業を、ひとつの指示で完遂します。

HubSpotのAgent HubのようにCRM内のデータ処理を担うAIエージェントとは役割が分かれており、PolarはCRMに至るまでの「ウェブ上の情報収集・入力・整理」を受け持ちます。

正式公開前に累計450万アクションが動いた

Polarはほぼ口コミだけで7ヶ月間製品を展開し、正式公開前に累計450万アクション以上が実行されています。リサーチ・採用・営業・オペレーション・マーケティングと業務の幅は広く、15時間を超えて継続した作業の実績もあります。

ひとつのタスクの途中でページが変わっても、ログイン画面が挟まっても、入力フォームの構造が異なっても、AIが対処しながら前に進みます。これが長時間の継続実行を可能にしている理由です。

AIが「答え」ではなく「作業の完了」を出力する

ChatGPTやPerplexityが「情報を調べて答えを出す」ツールだとすれば、Polarは「調べた先にある作業まで終わらせる」ツールです。検索AIがナレッジワーカーの「調査」フェーズを補助するとしたら、Polarはその後の「転記・整理・入力」まで自律でこなします。

AIブラウザ競争ではPerplexityのコメットをはじめ各社が参入しており、Polarはその中で「ウェブ上での人間の操作代行」に特化しています。日本ユーザーはまだウェイトリスト待ちですが、公式サイト(polarbrowser.com)で登録できます。

ウェブ上の反復作業、まとめてどうにかしたいと思いながら手がつけられない感覚、よくわかります。

Polarが面白いのは、新しいツールを覚えなくていいこと。今すでにログインして使っているサービスの中でAIが動いてくれます。

まだウェイトリスト段階ですが、こういう製品の動向を知っておくと、次のAI活用の判断が一段早くなります。

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