PowerPointの資料作成は、Copilotを使えば大きく速くなります。白紙から作り始めるのではなく、伝えたい内容を言葉で指示するだけで、構成とスライドの土台ができあがります。ここでは、PowerPointでCopilotを使って資料を速く仕上げる使い方を、操作の流れに沿って説明します。

PowerPointでCopilotを開くところから始める

PowerPointのリボンにあるCopilotを開くと、右側にチャットのパネルが出てきます。ここに「新製品の提案資料を10枚で作って」のように目的を書いて指示します。Wordの企画書やExcelの数字など、元になるファイルがあれば添付してください。土台となる資料を渡すほど、狙いに沿ったスライドが返ってきます。いきなり完成品を求めるより、まず全体の骨組みを作らせて、そこから直していく進め方が結果的に速く仕上がります。

使うAIモデルを自分で選べるようになった

以前のCopilotは、裏側で動くAIモデルをMicrosoftが自動で決めていました。今は、編集に使うモデルをユーザー自身が選べます。選択肢は、Copilotに任せる「自動」に加えて、OpenAIのChatGPTと、AnthropicのClaudeです。モデルの切り替えは、チャット入力欄のモデル選択メニューから行います。見当たらない場合は設定メニューの中に移動していることがあるので、そこを確認してください。企業で使う場合、Claudeを利用するには管理者がMicrosoft 365管理センターでAnthropicを有効にしておく必要があります。

この変更は、資料の性質に合わせてモデルを使い分けられることを意味します。論理の流れが重視される提案書や報告書ならClaude、アイデアを幅広く出したいキックオフ資料ならChatGPT、といった選び方が現実的です。「なんとなく物足りない」と感じて手で全部書き直していた作業が、モデルを変えて生成し直すだけで解決するケースが出てきます。目的を決めた時点でモデルも一緒に選ぶ。この一手間が、書き直しの時間を減らします。

Copilotへの指示は具体的に書く

Copilotは、あいまいな指示にはあいまいなスライドで返してきます。うまく引き出すコツは、相手・目的・分量をはっきり伝えることです。次のような書き方が土台になります。

「経営層向けに、新サービスの投資対効果を説明する資料を8枚で作って。1枚目に結論、2枚目以降に根拠となる数字を置いて」。このように読み手と構成を指定すると、並べ替えの手間が減ります。生成後は「3枚目のグラフを棒グラフに変えて」「専門用語をやさしい言葉に直して」と、部分ごとに追加で頼めます。一度で完璧を狙わず、対話で詰めていくのがCopilotの正しい使い方です。

できること・できないこと

Copilotが得意なのは、構成案づくり、元資料からのスライド化、既存デックの要約、文章のトーン調整です。長いWord文書を渡してスライドに落とし込む作業は、特に時短効果が大きい部分です。一方で、社内の最新数字や未公開の情報は、渡さなければCopilotも知りません。事実確認と最終的な数字の裏取りは人が担う前提で使ってください。デザインの細部やブランドの決まりごとも、生成後に自分で整える場面は残ります。Copilotは「ゼロを埋める人」ではなく「土台を一気に作る人」だと考えると、期待とのズレが起きにくくなります。

資料作成を速くする使い方のコツ

いちばん効くのは、元資料を先に用意しておくことです。箇条書きのメモでも、関連するWordやExcelでも構いません。ゼロから発想させるより、手元の材料を整理させるほうがCopilotは力を発揮します。もうひとつは、作りながらモデルを試すことです。同じ指示でも、ChatGPTとClaudeで返ってくる構成の質は変わります。片方の出力に満足できなければ、もう片方で作り直せばいい。この使い分けが、資料作成のワークフローに自然に組み込まれていきます。

PowerPointでのプレゼン作成をさらに詳しく知りたい方はCopilot×PowerPointで会社プレゼンを仕上げる方法を、モデル選択がなぜ導入されたのかという背景はCopilotにClaudeが搭載されモデル選択式に変わった理由をあわせてご覧ください。

AI編集部コメント

ドリップドリップ(執筆)

「なんか微妙だな」と感じてAIの出力を全部書き直した経験、けっこう多くの方にあるんじゃないでしょうか。

モデルを選べるようになったことでその「書き直しコスト」がかなり減りました。地味だけど大きい変化だと思っています!

まずは元資料を用意して、ChatGPTとClaudeの両方で作り比べてみてください。同じ指示でも仕上がりが違って、けっこう面白いですよ。

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