毎年この時期、人材開発担当者は焦っています。来月の新入社員研修の教材がまだ手つかずで、外注する予算もなく、ゼロから作るには時間が足りない——そんな状況が毎年繰り返されます。

ChatGPTに頼めば、その作業の大半が半日で終わります。

ChatGPTへの渡し方はシンプルでいい

必要な情報は3つだけです。研修の対象者、身につけてほしいスキル、使える時間——これをそのまま文章で書いて渡します。

「入社1年目の営業職を対象に、商談前のヒアリング技術を2時間で教えたい。AIツールの使用経験はなし」——この一文から、ChatGPTはカリキュラムの骨子、各章の学習目標、テスト問題の下書きまで出してきます。完成品を求めなくていいです。まず「章立てだけ出して」から始めて、使えそうな章だけ「この章の本文をテキスト形式で」と続けていく。この分割アプローチが一番早いです。

教材を「使える状態」にする3ステップ

最初のステップはカリキュラム設計です。「〇〇職の新入社員が〇〇を習得するための研修カリキュラムを作ってください。合計時間は〇時間で、章立て形式で」と投げます。出てきた案を見て、不要な章を削り、自社で重視している内容をコメントで追加します。これで10〜15分です。

次に各章のコンテンツ展開です。章ごとに「この章の本文を書いて。受講者が読むテキスト形式で、具体例を必ず入れてください」と依頼します。自社業界の事例が必要なら「当社は〇〇業界で、よくある場面は〇〇です」と補足するだけで内容が一気にリアルになります。自社用語があれば「弊社では〇〇を〇〇と呼ぶ」と一行添えるだけで、汎用的だった文章が『うちの会社っぽい』教材に変わります。

最後にテスト問題の生成です。「この章の理解確認テストを5問、選択式で。正解と解説も付けて」——これで確認テストが完成します。難易度は「少し簡単すぎるので応用問題を2問追加して」と後から調整できます。

8割でレビューに出す、が正解

AIが出す文章はどうしても汎用的です。完璧に仕上げてから上長に見せようとすると、時間をかけた部分が現場の意見で大幅に変わることもあります。8割できたところでレビューに出して、残り2割は現場の声を聞いてから直す——そのサイクルの方が、一人でこだわって完成させるより品質が高くなります。

外注に頼んでいたころとの違いはスピードだけではありません。「自分たちで直せる」という感覚が生まれると、研修の改訂サイクルも早くなります。受講者の反応を見て翌週には修正できる、という体制が初めて作れます。

人材開発担当者の仕事が変わる

教材の下書きをAIが作る時代になると、担当者の仕事はコンテンツ作成から編集と品質管理にシフトします。社内でAI活用を広げていく取り組みの中で、人材開発が果たす役割は大きくなっています。社内の業務知識を持っているのは人間だけなので、その知識をどうAIに伝えるかが腕の見せ所になります。

外注で数十万円かかっていた研修教材が、担当者の半日作業で内製化できる——コストの問題だけでなく、「自分たちで作れる」という感覚が人材開発の仕事を変えます。

ドリップドリップ(執筆)

研修教材の準備に追われた経験、人材開発に関わった方なら一度はあるはずです。

ChatGPTを使うと「下書き作成」という最も時間のかかるステップが一気に省けるのが驚きでした。しかも、分割して依頼するやり方が想像より精度が高い。

まず1章分だけ試してみてください。思っていたより早くできると実感できるはずです。

コピペで使えるプロンプト集

① 社内研修のカリキュラムを設計する

あなたは社内研修の設計専門家です。以下の条件に合わせて研修カリキュラムを作成してください。

【研修対象者】:【例:入社…

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