AppleがWWDC 2026でSiriをGoogle GeminiおよびClaudeに対応させたことで、iPhoneから使うAIアシスタントを自分で選べるようになりました。

これまでのSiriは、Appleが独自に開発したモデルのみで動いていました。iOS 18でChatGPT連携が加わりましたが、あくまで「外部接続の補助機能」という位置づけでした。今回の発表はその構造を根本から変えます。GPT連携の延長線ではなく、AIプロバイダーをユーザーが選べる新しい設計に切り替わります。

GeminiとClaudeが設定から選択可能に

iOS 27のSiriには、AIプロバイダーを切り替える設定が追加されます。初期状態ではAppleのオンデバイスAIが使われますが、Googleアカウントと連携すればGeminiに、AnthropicのClaudeを指定することもできるようになります。切り替えはシステム設定のSiri項目から行えます。

「このメールの返信を書いて」「この書類の要点を三行でまとめて」といったリクエストで、選んだモデルが自動的に呼び出される仕組みです。Geminiはリアルタイム検索との連携が強みで、Claudeは長文の読み込みや精緻な文章生成が得意です。用途によって使い分けられるのは、日々AIを仕事に活用している人には大きな変化です。日本語対応も、Geminiの多言語モデルが入ることで改善が見込まれます。

iPhoneがAIの「入口」になる理由

Appleがこれほど大きな転換をした背景には、AI開発競争の現実があります。モデルの性能ではOpenAIやGoogleが先行しており、Appleが独自モデルで追いつくには時間がかかります。「自社で全部作る」よりも「最良の選択肢をプラットフォームとして提供する」方がiPhoneの価値を高められると判断したのでしょう。

OS側でAIの選択肢を開放したことで、GeminiやClaudeにとってiPhoneは最大の配布チャネルになります。ユーザーはアプリを探してインストールしなくても、最新のAIをSiriから使えます。企業向けには、MDM経由で組織全体が使うAIモデルを統一できる仕組みも検討されており、セキュリティポリシーに沿った運用が可能になる見通しです。

スマートフォンのAI競争、次のステージへ

AndroidはすでにGemini Nanoをデフォルトで搭載し、GalaxyはGalaxy AIとして独自機能を展開しています。iPhoneがGeminiとClaudeを正式な統合対象に加えたことで、スマートフォンのAI競争は「モデルの性能」から「どのデバイスでどのAIを選ぶか」へと軸が移ります。

ChatGPTとの連携はiOS 26から続いていますが、今回はGeminiとClaudeが前面に出てきました。OpenAIとの関係がどう変化するかも注目点です。日本市場ではiPhoneのシェアが高く、GeminiがSiri経由で使えるようになることで、日本語でのAI活用はさらに身近になりそうです。AIを選ぶ時代が、スマートフォンの使い方そのものを変えていきます。

ドリップドリップ(執筆)

スマホでAIを選べる時代、ようやく来ましたね。

SiriがGeminiやClaudeと繋がることで、iPhoneを使う理由がまた一つ増えた気がします。「どのAIが得意か」を意識しながら使い分けられるのは、仕事でAIを活用している人には特にうれしい変化です。

まずは設定を開いて、自分のスタイルに合ったAIを試してみてください。

FREE DOWNLOAD

実務で使えるお役立ちコンテンツを無料で見る

無料会員登録で、実務で使えるAIテンプレート・プロンプト・PDFを受け取れます。

全PDFにアクセスする(無料)

無料会員登録して受け取る