OpenAIがプレゼン作成AIスタートアップNextSlideを買収したことで、ChatGPTでドキュメントから直接スライドを生成する機能が統合される見通しになった。
「貼るだけでスライド完成」を実現したNextSlideの技術
NextSlideは2025年4月に創業し、テキストや文書を入力すると編集可能なプレゼンテーションをそのまま出力するサービスを開発してきた。議事録や調査メモを貼り付けると、AIが内容を読んで構成を判断し、見出し・箇条書き・各スライドの情報量まで自動で整形する。出力されるのは完成形ではなく、すぐ手を加えられるドラフトだ。
買収は2026年3月に完了しており、NextSlide創業者のアーメッド・ベシュリ氏が8月に公式発表した。ベシュリ氏はスマートカート企業Caper AIを立ち上げてInstacartに売却した経歴を持つ連続起業家で、NextSlideのチームはそのままOpenAIのChatGPT開発部門に合流している。
「この議事録を5枚に」が一言で動く
ChatGPTにこの機能が統合されると、チャット画面から直接プレゼン資料を書き出せるようになる。「週次報告書を5枚のスライドにまとめて」と入力するだけで構成済みのドラフトが出てくる形だ。完成品が編集可能な状態で手元に届けば、作業の重心は「スライドを一から組む」から「確認して仕上げる」に移る。
ゼロから資料を組む30分が、AIにたたき台を出してもらって手直しする10分に縮まる。週単位・月単位で積み重なると工数の差は大きい。定型の報告資料を繰り返し作っている職種には、直接的な恩恵がある。
資料作成の技術より「AIへの渡し方」が重要になる
スライドの自動生成が当たり前になると、求められるスキルセットが変わる。デザインや構成を手で整える技術より、AIに渡す情報の質と指示の的確さが重要になる。どんな文書を渡せばいいアウトプットが出るか、何を明示して何を省くかを判断できる人が、資料作成でも強くなる。
Microsoft PowerPointとの直接競合が始まる
ChatGPTへのスライド生成統合は、Microsoft 365 CopilotがPowerPointで展開するAI機能と正面から競合する。すでにChatGPT for PowerPointが提供されているが、OpenAIが自社でスライド生成を内製化することで競争の構図は変わる。差別化のポイントは生成される文章の品質と、既存ファイルや社内データとの連携精度になる。
OpenAIは2026年第1四半期だけで6件の買収を実施しており、文書・スライド・スプレッドシートといったビジネス文書全体をChatGPTで扱える環境を急ピッチで整えている。統合のリリース時期と具体的な機能範囲はまだ発表されていない。ChatGPTアプリの更新情報を定期的に確認しておくのが一番早い。
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プレゼン資料を1から作るのって、内容が固まっていても時間がかかるんですよね。
NextSlideの技術がChatGPTに入ることで、「とりあえず形にする」が劇的に速くなる予感があります。何を伝えるかを考える時間に集中できるのは、純粋にありがたい。
どんな形で統合されるか、続報を楽しみに待ちましょう。