採用担当者が本来すべき仕事
応募書類が30件届いたのに、面接の準備が全然できていない。そんな状態で月曜を迎えたことがある採用担当者は少なくないはずです。求人票の文言を整えて、応募者ごとに職歴を読み込んで、面接の質問を考えて——やることは多いのに、時間を奪われているのは「考える仕事」ではなく「処理する仕事」です。
採用担当者の本来の仕事は、候補者と向き合うことのはずです。ChatGPTを使うと、その処理の部分をかなり圧縮できます。
求人票は「確認作業」に変わる
求人票の作成から始めましょう。ChatGPTに対して、職種・必須スキル・歓迎スキル・仕事内容の箇条書きをそのまま貼り付け、「この情報をもとに、応募者が魅力を感じる求人票を800字程度で書いてください」と指示するだけです。
たたき台が30秒で出ます。あとは自社のトーンに合わせて5分で修正するだけです。1時間かけて書いていたものが、確認作業に変わります。
30件の書類比較が10分で終わる
書類スクリーニングも同じ考え方で動かせます。応募者のレジュメをテキストでコピーし、「この候補者が以下の要件にどの程度合致しているか、項目ごとに評価してください」と要件リストとともに渡します。AIが項目ごとに整理してくれるので、30件の書類でも俯瞰比較が10分以内に終わります。
ひとつ守るべきことがあります。個人情報を外部ツールに貼る際は、氏名・連絡先などの個人特定情報を削除してから使うことが前提です。職歴や経験の記述だけで、評価は十分機能します。
候補者ごとの面接質問を自動生成する
面接準備も同じ流れです。スクリーニング済みの職歴サマリーとポジション要件を渡し、「この候補者に聞くべき深掘り質問を5つ生成してください。転職理由・スキルの実践度・カルチャーフィット・懸念点の確認を含めること」と指示します。
定型的な質問ではなく、その候補者のキャリアの文脈に合った質問が出てきます。面接官が何を聞けばいいかわからない状態で入室することがなくなります。
処理から設計へ、採用業務の体感が変わる
この3つのフローを一度使うと、採用業務の体感が変わります。事務処理に費やしていた時間が、候補者との会話を設計する時間に変わる。それだけで、採用の質そのものが上がっていきます。最終的な判断は人がするものですが、その判断に集中できる環境をAIが作ってくれます。
今すぐ使える形でフローをまとめた資料も参考にしながら、まず求人票の作成から試してみてください。
コピペで使えるプロンプト集
① 採用要件から即戦力求人票を5分で自動生成
HR担当者が新規ポジションの求人票を一から書く時間がなく、採用要件メモだけある状態で急ぎ作成したい場面
あなたは採用コピーライティング歴10年以上のHRプロフェッショナルです。【採用職種:例 SaaS営業マネージャー】の求人票を作成してください。背景:【募集背景:例 事業拡大に伴う増員】。ターゲットは【対象人材:例 BtoB営業3年以上・マネジメント経験者】です。まず①仕事の魅力を一言キャッチコピー(30文字以内)で定義し、②業務内容を箇条書き5点(各40文字以内)、③必須要件3点・歓迎要件3点、④職場環境の訴求文(80文字)の順に出力してください。トーンは誠実かつ前向きに。求職者が『ここで働きたい』と感じる最高の求人票を期待しています。
② 応募書類スクリーニング基準表を即作成・一次通過判定を自動化
HR担当者が100件超の応募書類を前に、判定基準がバラバラで時間がかかっている時に客観的な評価軸を整備したい場面
あなたは採用アセスメントの専門家です。【採用職種:例 エンジニアリングマネージャー】の書類スクリーニング用評価シートを作成してください。目的:一次通過・見送りの判定をAIと人間で一貫して行うこと。まず①必須条件(絶対基準)を3項目、②加点評価項目を5項目、③即見送り条件(NG条件)を3項目に分けてください。次に各項目を「評価軸/確認ポイント/合否判定の目安」の3列からなる表形式で出力してください。最後に応募書類テキストをここに貼れば判定できる評価プロンプトも1つ添えてください。採用精度を高める実践的なアウトプットを期待します。
③ 面接官向け・候補者別カスタム質問リストを3分で生成
面接30分前に候補者の職務経歴書を読んだHR担当者や面接官が、その人専用の深掘り質問を素早く用意したい場面
あなたはコンピテンシー面接の設計に精通したHRコンサルタントです。以下の候補者情報をもとに面接質問リストを作成してください。【候補者の職歴サマリー:例 メーカー営業5年→スタートアップ営業企画2年】/【応募職種:例 事業開発マネージャー】/【確認したい資質:例 自走力・折衝力】。まず①経歴の気になる点(キャリアの空白・転職理由)への深掘り質問2つ、②確認したい資質をSTAR形式で引き出す行動質問3つ、③志望動機の本気度を測る質問2つを出力してください。各質問に「この質問で何を確認するか」を括弧書きで添えてください。面接の質を最大化する実践的なリストを期待しています。
AI編集部コメント
「処理する仕事」に時間を取られて、本来やりたかったことに手が回らない感覚、採用に限らず多くの仕事で起きていることだと思います。
個人情報の削除という一手間を挟むだけで、ここまで実務に使えるというのは正直驚きました!ハードルが低いのに効果が大きいのが、このフローの一番の強みだと感じています。
まず求人票の一本だけ試してみるところから始めると、使い方の感覚がつかみやすいですよ。