現場から事務所に戻ると、また日報が待っている。今日の作業内容を思い出しながら工数を入力して、写真を添付して、翌日の工程確認もしなければならない。それが終わったら安全確認のチェックリストも提出が必要だ。気づけば21時を過ぎている。

施工管理の仕事は現場での判断だけでなく、その後の記録業務も重くのしかかります。週5日これが続くと、毎日の帰宅が遅くなる。最近、この記録業務をAIエージェントに任せる現場監督が増えています。

日報の記入時間が半分になる仕組み

AIエージェントとは、ChatGPTやClaudeに「このルールで動いてください」と指示を与えておくと、その通りに繰り返し動いてくれる仕組みです。プログラミングの知識は要りません。

日報への応用はシンプルです。現場で作業しながら、スマホの音声メモアプリに「今日は基礎コンクリートの打設。9時から16時。型枠のズレが一部あって修正した」などと話しながら録音しておきます。事務所に戻ったら、その文字起こしをAIに貼りつけて「日報フォーマットに整理してください」と一言。これだけで、作業内容・工数・特記事項が整った草案が出てきます。あとは確認して数字を修正するだけです。

最初は半信半疑でも、一度試すと「なんでこれまで全部自分で書いていたんだろう」と思う方がほとんどです。

工程調整と安全確認にも広げていく

日報に慣れたら、工程調整にも使えます。翌週の工程表をテキストで渡して「木曜に雨が予想される場合、金曜と土曜の工程をどう組み替えるか2案出してください」と指示すれば、代替案をすぐ提示してくれます。最終判断は自分でしますが、選択肢を並べてもらうだけで思考の時間が大幅に減ります。

安全確認も同様です。翌日の工事内容を入力して「この作業で特に注意すべきリスクを整理してください」と聞けば、KY活動の補助として機能します。AIと人間の分担原則を意識しておくと、どこまで任せていいかの感覚がつかみやすくなります。ベテランの経験と勘を完全に代替するものではありませんが、確認漏れを減らす道具としては実用的です。

まず日報だけ、一週間試してみる

一気に全部を変える必要はありません。日報だけ、まず一週間だけ試してください。

使うツールはChatGPTで十分です。特別なプロンプトを覚える必要もなく、「今日の現場メモを日報にまとめてください」と話しかければ動きます。慣れてきたら工程調整や安全確認へと少しずつ広げていけばいい。

施工管理の本来の仕事は、現場での判断と職人さんとのコミュニケーションです。記録業務に費やしている時間を少しずつ取り返していきましょう。

ドリップドリップ(執筆)

現場が終わってから日報、というのは本当に大変ですよね。

音声メモを録音して貼りつけるだけで草案が出てくる、というのは実際やってみると驚きます。日報がそこまで楽になるとは思っていなかったので。

まず今週の日報を1日だけ試してみてください。思ったよりずっと簡単です。

コピペで使えるプロンプト集

① 現場メモから日報を自動作成するプロンプト

音声メモや走り書きのメモを日報フォーマットに整える

あなたは建設現場の施工管理担当の日報作成アシスタントです。以下の現場メモをもとに、会社の日報フォーマットに沿って整理してください。

【現場名】:〇〇工事
【作業内容メモ】:(今日の作業内容を箇条書きや走り書きで記載)
【特記事項・トラブル】:(あれば記載、なければ「なし」)
【翌日予定】:(分かる範囲で記載)

出力形式:
1. 本日の作業内容(工種・工数・場所)
2. 特記事項・安全メモ
3. 翌日の作業予定
4. 備考

事実のみを整理してください。推測や補足は加えないでください。
施工管理書類作成

② 天候・遅延時の工程変更案を出すプロンプト

雨天予報や遅延発生時に工程の組み替え案を素早く検討する

あなたは施工管理の工程調整アドバイザーです。以下の状況をもとに、工程変更の代替案を2パターン提案してください。

【工事名】:〇〇新築工事
【現在の工程】:(翌週分の工程を日付と作業内容で記載)
【変更理由】:(例:木曜日に雨天予報、外部左官工事は実施不可)
【制約条件】:(例:〇〇日までに型枠解体を完了する必要がある)

出力形式:
- 代替案A:変更後の工程と選んだ理由
- 代替案B:変更後の工程と選んだ理由
- 注意点:各案のリスクと留意事項

現実的な提案のみ出してください。
施工管理スケジュール管理

③ 翌日作業のKY活動・安全確認チェックリストを作るプロンプト

翌日の作業前に危険予知活動の資料を短時間で準備する

あなたは建設現場の安全管理アドバイザーです。以下の作業内容をもとに、翌日のKY(危険予知)活動で確認すべき項目を整理してください。

【工事種別】:〇〇工事(例:基礎コンクリート打設)
【作業場所】:〇〇(例:2階スラブ上)
【作業人数・職種】:〇名(例:左官3名・鉄筋工2名)
【使用機械・道具】:(例:コンクリートポンプ車・バイブレーター)
【天候・気温】:(例:晴れ・気温30度)

出力形式:
1. 想定されるリスクと対策(上位5項目)
2. 特に注意が必要な作業手順
3. 朝礼で共有すべきポイント

見落としやすい点も含めて指摘してください。
施工管理安全管理