GoogleのGeminiがDeep Researchにファイルアップロード機能とCanvas連携を追加したことで、自社の非公開データをAI調査に組み込んで、そのままインタラクティブな資料として出力できるようになりました。

これまでのDeep Researchに何が足りなかったか

Gemini Deep Researchは、ウェブ上の情報を自律的に収集して調査レポートにまとめるツールです。市場動向の把握や競合調査に使えますが、一つ大きな制約がありました。参照できるのはウェブに公開された情報だけで、社内の資料や自社データは一切読み込めなかった。

外部の状況を調べながら、自社の現状と照らし合わせた分析が欲しい──そういう場面では、AI調査の結果を別ウィンドウで見ながら人間が手動でつなぐしかなかったのです。

ファイルを渡すだけで「自社込みの調査」が動く

今回の更新でPDFやスプレッドシートなどのファイルをDeep Researchに直接アップロードできるようになりました。GeminiはウェブのオープンデータとアップロードされたファイルをあわせてDeep Researchに取り込み、両方を踏まえた調査レポートを生成します。

実際の使い方として現実的なのは、過去の提案資料・競合比較シート・社内ナレッジのPDFあたりです。「業界の外側」と「自社の内側」を同時に読ませて分析できる、というのが変化の本質です。以前からGeminiはSheetsのデータ可視化とも連携を広げていましたが、今回はさらに踏み込んで「調査フローにファイルを混ぜ込む」段階まで来た形です。

Canvasに一発変換、調査レポートが資料になる

Canvas連携は、Deep Researchの出力をそのままGoogleのインタラクティブドキュメントに変換する機能です。調査レポートをCanvas形式で受け取り、プレゼン資料や提案書のたたき台として即編集できます。

「調査・分析・資料化」の一連の流れがGemini内で完結します。これまで別々のアプリで行っていたステップが、操作一つでつながる。

何が実質的に変わるか

これは作業の高速化というより、できることのカテゴリが変わった話です。AI調査ツールは「公開情報を集めるもの」という前提が崩れ、自社データと外部調査を組み合わせた分析が日常の作業になります。

たとえば営業チームが「競合の動向調査+自社の過去案件PDF」をDeep Researchに渡して分析させ、そのままCanvasで提案書のたたき台を作る。そういう流れが現実的なものになりました。

Deep ResearchはGemini Advancedで利用できます。ファイルアップロードとCanvas連携の提供状況は利用しているプランによって異なるため、まずは自分のアカウントで確認してみてください。

ドリップドリップ(執筆)

「調べた結果と自社のデータを手でつなぐ作業、けっこうしんどいですよね」とずっと思っていました。

今回の更新で「外を調べながら内側も読ませる」が普通になる。調査の意味が変わったと感じます。

まず手元にあるPDF一枚をDeep Researchに渡してみてください。何が変わるか、やってみるのが一番早いです。

FREE DOWNLOAD

実務で使えるお役立ちコンテンツを無料で見る

無料会員登録で、実務で使えるAIテンプレート・プロンプト・PDFを受け取れます。

全PDFにアクセスする(無料)

無料会員登録して受け取る