CopilotがExcelとPower BIのセマンティックモデルを接続できるようにしたことで、BIツールを切り替えることなくExcel画面のままKPI分析・グラフ生成が完結するようになりました。2026年7月のExcelアップデートで展開が始まった機能です。
Power BIのデータをExcelで直接呼び出せる
操作はシンプルです。ExcelのCopilotを開いて「コンテンツを追加」からPower BIレポートを選択すると、そのセマンティックモデルがCopilotに接続されます。あとは「先月の地域別売上トレンドを教えて」「営業部門ごとにKPI達成率を比較して」と自然言語で問いかけるだけ。Power BIのデータを参照した回答と表・グラフがExcelのシート上に直接生成されます。
これまでは、Power BIでレポートを確認した後、必要な数字をExcelにコピーして整形し、グラフを作り直すという流れが標準でした。週次で発生すれば毎週30分以上が消えていた作業です。Copilotがセマンティックモデルに直接アクセスすることで、この中間工程がまるごとなくなります。
ガバナンスを維持したまま、根拠つきで回答が出る
Power BI側に設定した行レベルセキュリティは、Copilot経由でも引き続き機能します。アクセス権のないデータはCopilotからも参照できず、管理部門が設定したガバナンスはそのまま保たれます。データをExcelにエクスポートして管理外に出す必要がないため、情報漏洩のリスクも下がります。
さらに、CopilotがPower BIのどのビジュアルを参照して回答を生成したかが引用として付きます。自動生成した数字を会議に持ち込む際、根拠をその場で確認できるのは実務上かなり重要です。「数字がどこから来たかわからない」という問題が起きにくくなります。
ExcelがBI分析の完成形になる理由
この変化の本質は、ツールの役割が再定義される点です。Power BIは引き続きデータの蓄積・整理・ガバナンスを担います。一方、日々の「確認して判断する」作業は、Excelの画面から離れずに完了できるようになりました。Copilotが複数のMicrosoftアプリを横断して統合される流れの中で、Excel×Power BIの接続はその代表的な一歩です。
利用にはMicrosoft 365 CopilotライセンスとPower BIへのアクセス権が必要で、詳細な前提条件はMicrosoft Learnの公式ドキュメントで確認できます。
BIを開く前にExcelで確認が終わる。それがこの機能の最もシンプルな変化です。
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「Power BIで確認してからExcelに転記」って、地味にしんどかったんですよね。
今回の機能は、そこをまるごとなくします。ExcelのCopilotに直接聞くだけで分析が終わる──この流れが定着したら、データ確認の仕方が根本から変わると思います。
まず手元の週次レポート作業で試してみてください。30分の作業が数分で終わる感覚、一度経験すると戻れなくなります。