Newman’s OwnがMicrosoft 365 Copilotを活用し、マーケティングブリーフの作成時間を最大83%短縮しながら、同じ50名体制でキャンペーン実施本数を3倍に拡大した。

利益を全額寄付するブランドが抱えていたジレンマ

Newman’s Ownは創業者ポール・ニューマンの遺志を継ぐ米国の食品・消費財企業で、製品の利益100%を慈善団体に寄付するという経営スタイルで知られる。ドレッシング・パスタソース・スナック類など幅広いラインナップを持つが、チームは50名規模だ。

競合の大手ブランドは数百人体制でマーケティングを動かしている。業界ニュースの調査と要約、マーケティングブリーフの作成、コピーのバリエーション展開——こうした定型作業が担当者の時間を圧迫し、企画や意思決定にリソースが回らなかった。採用で解決しようにも、その余力はない。

すでに使っているMicrosoft 365を「上位モード」にした

選んだのは専用AIツールでも独自システムでもなく、Microsoft 365 Copilotだ。既存の業務環境をそのまま拡張する形で、全社横断で展開した。

マーケティングでは業界情報のサマリー・ブリーフ下書き・コピーバリエーションの生成。オペレーションでは手順文書の整備。財務では集計下書き。人事では採用コミュニケーションの下書き。部門ごとに「時間を食う入り口」を特定し、そこにCopilotを差し込んでいった。

月70時間の節約とキャンペーン3倍という結果

数字は明確だ。業界ニュースのサマリー業務だけで月70時間を削減。マーケティングブリーフの作成時間は3時間から30〜60分(最大83%削減)に短縮された。人員は変わらず、キャンペーン実施本数は3倍に増えた。

制作本数が人員数で頭打ちになる構造的な原因はワークフロー設計にあることが多いが、Newman’s Ownの場合は既存ツールの延長線上でそれを突破した。社内ではCopilotが「新しい同僚」と呼ばれるようになり、特別な研修も複雑な設定も必要なく自然に定着した。

「全員に同じ使い方」を強制しなかった

成功の理由は単純だ。部門ごとに「何が時間を食っているか」を先に特定し、そこに的を絞った。マーケなら情報収集と下書き生成。財務なら集計。人事なら定型文面。使い方を統一するのではなく、それぞれの「無駄」を削ることに集中した。

既存のWordやOutlookと同じ環境で使えるため、新しいツールを覚える負担もない。Vodafoneが68,000人規模で達成した週3時間削減と同じ成功パターンが、50名規模でも再現できたことになる。

「採用か、AIか」——50人企業が出した答え

人を増やす代わりに、情報処理と下書き生成をAIに担わせる。Newman’s Ownが証明したのはそのことだ。キャンペーン本数3倍という数字は、人員3倍が不要だということを意味している。

まず自社で棚卸しするなら、月に何時間を情報収集・資料下書き・定型文面に費やしているかを部門別に確認することだ。月70時間の節約余地があれば、Copilotへの投資は数ヶ月で回収できる。

ドリップドリップ(執筆)

利益を全額寄付している会社が、50人でここまでやっているのは、純粋に格好いいと思います。

特別なシステムじゃなく、使い慣れたMicrosoft 365のまま。部門ごとに「どこが時間を食っているか」を先に考えた、それだけでキャンペーン3倍になった。

採用できないことが、実は制約じゃなかったんですよね。試してみる価値、あると思います。

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