人事の仕事は、採用の前後にも山積みで、気づけば求人票の更新だけで午前中が終わっています。
面接の日程を調整して、書類をチェックして、不採用理由をどう書くか悩んで——それを10件も20件もこなす。採用管理ツールを使っていても、「書く」作業だけは人間が担い続けています。
三菱UFJ銀行は2026年1月から行員3.5万人にChatGPT Enterpriseを本格展開し、月22万時間の削減効果を試算しています。金融機関でこれだけの時短が実現しているなら、採用業務への応用は十分あります。「書く」「整理する」「返信する」の3点に絞って、すぐ試せる使い方を紹介します。
求人票の初稿を5分で出す
求人票は構成が毎回似ているのに、ゼロから書くと時間がかかります。ChatGPTに以下の形で渡すと初稿が数分で出ます。
「【職種名:例 / Webマーケター】の求人票を作成してください。必須スキル:【SEO運用3年以上・Google Analytics使用経験】。歓迎スキル:【SFA活用・英語メール対応】。チームの雰囲気:【少数精鋭でフラット・裁量大きめ】。給与レンジ:【450〜700万円】。募集背景:【新規事業の立ち上げに伴う増員】。構成は「仕事内容 / 必須要件 / 歓迎要件 / 職場環境 / 求める人物像」でまとめてください。」
出てきた文章を一度読んで、自社らしくない表現を1〜2箇所直す。それだけで自社の色が出ます。全部書き直すより、直す方がずっと速い。
職務経歴書の評価コメントを1件10分で作る
書類選考で一番時間を取るのは、各候補者の経歴を読んで評価コメントをまとめる作業です。ChatGPTに以下の形で渡すと評価のたたき台が出ます。
「以下の職務経歴書を読んで、【ポジション名:例 / 法人営業マネージャー】への適合度を評価してください。重点項目:【マネジメント経験・SaaS法人営業・英語力】。強みを3点、懸念点を3点、一言の総評を箇条書きでまとめてください。」
職務経歴書の本文をそのまま貼り付けるだけです。評価が正しいかどうかは自分で判断しますが、「どこに着目すればいいか」の整理が格段に速くなります。法務や他の専門部門でも同じ使い方が広がっていますが、最終判断は人間がする構図はどこも同じです。
不採用通知メールを3パターン用意する
不採用通知は毎回文体に迷います。「丁寧に、でも定型文ぽくならず、次のチャンスを応援したい」という絶妙なバランスは、書くたびに頭を使います。ChatGPTで複数パターンを一気に出しておくと使い回せます。
「書類選考の結果をお伝えするメールを3パターン書いてください。結果:不採用。理由:必須経験年数が要件に満たなかった。トーン①丁寧・温かい。トーン②簡潔・フラット。トーン③次のチャレンジを応援する前向きな文体。各200字以内でお願いします。」
3パターン持っておけば、候補者の印象に合わせて選ぶだけです。毎回ゼロから書かなくていい。
採用担当の仕事で一番大事なのは「判断する」部分で、「書く・整理する」はそこに集中するための下作業です。下作業をChatGPTに任せるだけで、処理できる件数と選考の質が両方変わります。
採用の仕事って、「書くこと」の多さが地味にしんどいんですよね。
求人票も評価コメントも、型は決まっているのに毎回ゼロから書く——その繰り返しをChatGPTに一段任せるだけで、ずいぶん楽になります。
まず1件、求人票の下書きを出してもらうところから試してみてください。