会議の前にレジュメを作る、競合他社の情報をまとめる、週次レポートの下書きを整える——こういった作業に毎日どれくらいの時間を使っているだろうか。「急いでないけど、誰かやってくれたら助かる」という仕事が積み重なって、残業に変わっていく。AIエージェントを使えば、プログラミングの知識がなくてもこれらの仕事をそのまま渡せる。IT部門だけの道具だと思っているなら、それは少し古い認識だ。
Perplexityが「調べる→整理する→下書きする」を一気にこなす
Perplexityは検索型のAIで、ウェブ上の情報を瞬時に収集して整理してくれる。ただ検索するだけでなく、「競合A社とB社の価格帯と特徴を比較して」「〇〇業界の最近のトレンドをリスト化して」という指示を出せば、調べながら整理まで一気に終わらせてくれる。結果をコピーして資料に貼り付ければ完成だ。
専門的な技術知識は一切不要。普通の日本語で指示するだけで動く。これが今、コードを書かない人にとっての「AIエージェント活用」の実態だ。
明治安田生命が3.6万人の営業に展開できた理由
明治安田生命は、Accentureと共同開発したAIエージェント「MYパレット」を営業職3.6万人に展開し、訪問前の準備と訪問後の報告書作成にかかる時間を30%削減することに成功した。顧客データや過去の契約履歴をAIが自動で分析し、提案内容の素案を生成した状態で訪問に臨める。報告書作成も数十分かかっていた作業が数分で終わるようになった。
このプロジェクトで動いているのは全員が営業担当のビジネスパーソンだ。コードを書いている人は一人もいない。大規模なシステムを自社で用意するのは難しくても、Perplexityを使った情報収集や下書き作成なら個人レベルで今日から始められる。「AIに業務を肩代わりさせる」感覚を体験するのに、特別な準備は要らない。
会議前・週次レポート・競合調査——3つの実践パターン
まず試してほしいのが会議前の事前調査だ。「〇〇社について直近のニュースと主力製品をまとめて」とPerplexityに入力するだけで、5分かかっていた下調べが1分以下になる。出典URLも一緒に示してくれるので、資料の参考文献としてそのまま流用できる。商談前の準備時間が大きく変わる。
次に週次レポートの下書き。自分のメモや箇条書きをChatGPTやClaudeに渡して「200字の報告文にまとめて」と指示するだけでいい。最後は競合・市場調査の補助。Perplexityは複数のサイトを横断して情報を比較整理してくれるので、手作業で調べるよりはるかに早い。上司への報告資料として使えるクオリティが出てくることも多い。
使い始めると「これはAIに渡せる」「これは自分でやる」という判断が自然と身についてくる。ツールを使いこなすより、AIに渡す仕事の見極め方を覚えることの方が長く使える資産になる。その感覚を磨いていくことが、これからの仕事に求められるスキルだ。
コピペで使えるプロンプト集
① 商談前の競合・顧客企業リサーチをPerplexityに依頼する
営業担当が商談前に行う情報収集作業
あなたは私の情報収集アシスタントです。以下の企業について商談前のリサーチをお願いします。【企業名:〇〇株式会社】について、①直近3ヶ月のニュースや動向、②主力製品・サービスの概要と価格帯、③業界内での強み・弱み、④最近の課題や注力分野を、それぞれ3〜5行でまとめてください。出典URLも各項目に示してください。私の担当業種は【業種:〇〇】で、今回の提案内容は【提案内容:〇〇】を想定しています。
② 業務メモから週次レポートの下書きを作成する
週次報告書・定期レポートの作成
あなたは私の文書作成アシスタントです。以下の業務メモを元に、上司への週次レポートの下書きを作成してください。【業務メモ:〇〇(箇条書きや走り書きをそのまま貼り付ける)】。出力形式:①今週の主な取り組みと成果(200〜250字)②課題・懸念点(100〜150字)③来週の優先タスク(箇条書き3〜5項目)。文体は「〜しました」「〜します」で統一し、社内報告にふさわしい丁寧さにしてください。
③ 競合・市場情報を比較表形式でまとめる
競合調査・市場リサーチの効率化
あなたは市場調査のアシスタントです。以下の競合他社について、比較表形式で情報をまとめてください。対象企業:【A社、B社、C社(企業名を入力)】。比較項目:①主力製品・サービスと価格帯、②ターゲット顧客層、③最近の動向・注力領域、④自社との違い・強みと弱み。表形式で出力した後、「この調査から見えた市場の傾向」を3点箇条書きで補足してください。調査目的は【目的:〇〇(例:新規参入検討・提案書作成)】です。出典URLもできる限り示してください。
「下調べ」や「下書き」って、地味に時間がかかりますよね。
Perplexityは検索とまとめが同時にできるので、情報収集の感覚がガラッと変わります。明治安田生命の事例を見ると、現場スタッフがAIで業務を変えていけるんだと、なんか安心しますね。
まずは1つだけ、いつもやっている調べ作業をAIに任せてみてください。