ChatGPT Businessが、社内で使用するプラグインを管理者が一元管理できる機能を追加しました。どのプラグインを誰に許可するか、部署ごとに何を制限するかをIT部門が直接設計できるようになり、企業のAI利用管理は新しい段階に入ります。

ワンスクリーンでプラグインの許可・制限を設定できるように

ワークスペース管理者は、設定画面の「Plugins」ページからすべてのプラグインを確認・操作できます。これまでプラグインの導入は社員個人の判断に委ねられる部分が多く、組織全体の状況を管理者が把握しにくい構造でした。特にプラグインの種類が増えてきた環境では、どれが何にアクセスしているか見通せない状況が生じていました。今回の更新でその構造が変わります。

各プラグインに対して「全員に解放する」「デフォルトでインストールする」「特定のロールだけに許可する」といった設定が可能です。ステータス・インストールポリシー・ロール・カテゴリでフィルタリングでき、数多くのプラグインがある環境でも管理しやすい設計になっています。

「禁止か解放か」の二択から、使わせ方を設計する段階へ

これまでの企業でのChatGPT導入は、全員に使わせるか禁止するかの二択に近い状況でした。セキュリティを厳しくすると現場の利便性が下がり、自由にすると何がどこにアクセスしているか分からなくなる。そのジレンマが今回の機能で一歩解消されます。

管理者はロール(役割)ごとに許可するプラグインを設定できます。営業チームにはCRM連携を開放し、経理部門には外部アクセス系を制限するといった細かい設計が現実的になりました。各プラグインが「どのアプリを使っているか」も管理画面から確認できるため、情報の流れを組織として把握できます。

ワークスペースエージェントの管理機能も強化

同じリリースで、ワークスペース内のAIエージェントを一覧できる機能も追加されました。管理者はエージェントのアクティビティ、接続アプリ、スケジュール、利用ユーザー数を一画面で把握できます。なお、ChatGPT Workspace Agentsは7月6日から有料化されており、管理者がエージェントの利用状況を可視化できることは費用管理の面でも重要です。

AIを「管理する」から「設計して使う」フェーズへ

ChatGPTが社内インフラとして本格的に動き始めると、どのプラグインが何のデータにアクセスしているかを把握する必要が出てきます。情報漏洩リスクやコンプライアンス対応の観点からも、組織的な管理の仕組みは不可欠です。

今回の機能追加は、企業がAIを「許可するか禁止するか」という初期段階から抜け出すための基盤です。IT部門が組織全体のAI利用ルールを設計できるようになったことで、ChatGPT Businessは単なる生産性ツールから、企業のAI戦略を実装するプラットフォームとして機能しはじめています。

ドリップドリップ(執筆)

ChatGPTを仕事に使い始めたとき、どのプラグインが何をしているか正直よく分からなくて、不安を感じたことがありました。

部署ごとに使えるプラグインを設計できるというのは、単なる機能追加ではなく、企業がAIをちゃんと「自分たちのもの」にするための一歩だと思います。

IT部門の方は、ぜひこの機能を起点に、自社のAI利用方針を整理してみてください。

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