OpenAIがChatGPTをExcelとGoogleシートに組み込んだことで、スプレッドシートを開いたまま、日本語の指示一つでデータ分析・集計・レポート作成まで完結できるようになりました。2026年5月に全プランで一般公開され、Business・Enterpriseユーザー向けの全世界展開も完了しています。
スプレッドシートの右端にChatGPTのサイドバーが現れる
使い方はシンプルです。ExcelもGoogleシートも、ファイルを開くと画面右端にChatGPTのサイドバーが表示されます。いつものチャット画面と同じ感覚で、日本語でそのまま話しかけられます。
「このシートの売上を月別に集計して」「先月比を列追加して」「この数式の意味を説明して」。そんな指示一つで、AIがシート上のデータを読み取り、内容の編集・更新・解説をその場でこなします。複数タブにまたがるファイルにも対応しているので、入力データと集計シートが別々のタブに分かれていても、まとめて処理できます。
VLOOKUPを知らなくてもデータ分析ができる
Excelで複雑な分析をするには、これまでVLOOKUPやIF関数、ピボットテーブルの知識が必要でした。関数が書けない人は詳しい誰かに頼む、というのが多くの職場での現実だったと思います。
ChatGPTが常駐したことで、その前提が変わります。「先月の売上と今月を比べてグラフに追加して」という日本語だけで、AIが必要な数式を書いてデータを整理してくれます。構文を覚える必要も、入力ミスを気にする手間もない。スプレッドシート操作の専門スキルがなくても、分析や集計の実務ができるようになりました。
財務・分析のレポート作業がサイドバーで完結する
月次損益集計、部門別コスト比較、予算対比レポート。こうした財務系の作業は、シートの行き来や数式の確認が多く、慣れた人でも時間がかかります。ChatGPTに「前月費用との差分を色分けして」「この数値の根拠をコメント列に追加して」と伝えるだけで、手作業だった工程がサイドバーのやり取りだけで済むようになります。
Business・Enterpriseプランでは、データの保管場所やアクセス権限をワークスペース単位で管理できます。機密の財務データをスプレッドシートで扱う場面でも、情報が外部に漏れない企業向け管理設定が用意されているのは実務的に大きいポイントです。
ExcelとGoogleシートの両方に対応した意味
ExcelのAI統合といえばCopilot、GoogleシートはGeminiという構図が続いていました。CopilotはすでにExcelでの関数なし月次レポート整備の実例を出しており、各エコシステムで整備が進んでいた中、ChatGPTがExcelとGoogleシートの両方に対応したことで状況が変わります。
すでにChatGPTを日常業務で使っている人であれば、ExcelでもGoogleシートでも、同じ使い勝手でAIの支援を受けられます。ツールを切り替えるストレスなく、スプレッドシート作業の中にAIが自然に入ってくる形です。
関数の構文を覚えることに時間をかけるより、AIへの伝え方を磨く方が、実務で早く結果が出る時代になっています。
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Excelの関数に苦手意識がある方、かなり多いと思います。
スプレッドシートを開いたまま日本語で話しかけるだけで分析が完結するのは、地味に大きな変化です。財務や分析は「詳しい人に頼む仕事」ではなくなっていきそうです。
まずはいつものExcelかGoogleシートを開いて、試してみてください。