社内プレゼン用の画像を作りたくてAI画像生成ツールを試したが、「これ、商用利用できるの?」と手が止まってしまった経験はないでしょうか。広報やマーケティング担当者なら、一度は悩む問題です。

AI画像生成ツールの商用利用可否は、ツールによってはっきり違います。現時点でビジネス利用に安全とされているのはAdobe FireflyとCanvaのAI機能です。どちらも学習データに権利クリアな素材のみを使っており、生成した画像の商用利用を明示的に許可しています。OpenAIのDALL-E(ChatGPT Plus・API経由)も商用利用可ですが、著作権のある作風を指定した場合は別の話になります。GoogleのImagenは現時点で法人向けVertex AI経由での利用が前提で、個人利用サービスとは利用規約が異なります。

ツール選びの判断軸は「学習データ」と「利用規約」

商用利用できるかどうかは、主に学習データの出所と利用規約の記載で決まります。Adobe Fireflyは自社素材ライブラリと権利処理済み画像のみを学習データとしているため、生成物の商用利用について最も明確な保証があります。Canvaも同方針をとっており、有料プラン(Pro・Teams)では生成画像をマーケティング素材に使えます。

ChatGPT(DALL-E)は利用規約上で生成物の所有権をユーザーに付与しており、商用利用も可能です。ただし「ある漫画家の絵柄で」「ジブリ風で」のように既存著作物を参照するプロンプトは、出力の権利関係が曖昧になるため避けるべきです。ツールが許可していても、生成内容の問題は別軸で判断する必要があります。

著作権をゼロリスクにする方法はない

正直に言うと、現時点でAI生成画像を100%権利クリアにする手段はありません。学習データの問題が法的に決着していないからです。ただし、Adobe FireflyやCanvaのように権利処理を明示しているサービスを使い、既存著作物を連想させるプロンプトを避けていれば、実務上のリスクは大幅に下がります。使用した場合は「参考にしただけ」で止まらず、どのツールを使ったか・どんなプロンプトを入力したかを記録しておくとよいです。

社内ルールは3つだけ決めれば動ける

使うツールを絞ることと、用途ごとに確認手順を決めることが先です。たとえば「社内資料はDALL-EかFirefly、外部公開資料はFireflyのみ」「人物画像は生成しない」「プロンプトとファイル名を記録する」の3点を決めるだけで、担当者が毎回判断に迷わなくなります。ルールを作りすぎると形骸化するので、最初は最小限で始め、問題が出た時点で更新する方が現実的です。

ストックフォト購入やデザイナーへの依頼が必要だった作業が、プロンプトと選別の仕事に変わります。スピードは上がりますが、品質の責任は変わらず担当者にあります。ツールを使いこなすより、判断基準を持つ方が先です。

ドリップドリップ(執筆)

「使っていいの?」で止まってしまう気持ち、よくわかります。

ツールが増えるたびにルールも更新しなければいけないのが正直なところですが、まず3つだけ決める、というアプローチは本当に効果的です。完璧を目指すより、動かしながら整える方が続きます。

小さく始めて、少しずつ運用を育ててみてください。

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