Appleが「Siri AI」として全面刷新したSiriが、iOS 27コンシューマーベータとして7月13日に一般公開された。メール・写真・メモ・カレンダーを横断して文脈を把握し、今自分が見ている画面について直接質問できるようになった。
iPhoneの中身を読んで答える「パーソナルコンテキスト」
新しいSiri AIが他のAIチャットと一線を画す機能が「パーソナルコンテキスト」だ。iPhone内のメール・写真・メモ・メッセージ・カレンダーにアクセスし、「先月の〇〇さんとのやりとりを教えて」「先週撮った領収書の写真はどこ?」のような、自分のデータを前提にした質問に答えられる。ChatGPTやClaudeに同じことを頼もうとすると、毎回データをコピペして渡す必要がある。Siri AIはその手間がない。
これまでのSiriはウェブ検索で補完するしかなく、個人の情報を「理解」する能力がほぼなかった。今回の刷新で、ようやく「自分専用のAI」として機能するようになった。
画面を見ながら複数ステップを処理するApp Actions
「オンスクリーン認識」も加わった。今iPhoneに表示されているものをSiriが認識し、その場で指示を受け付ける。届いたPDFを開いた状態で「この請求書の合計金額をメモに保存して」と話しかければ、SiriがPDFを読んでメモアプリに書き込む。「この件名でメール下書きして」「このURLをSlackで共有して」といった複数ステップの指示も、1つの会話で処理できるApp Actions機能が追加された。
専用のSiriアプリも新設され、過去の会話履歴をiCloudで同期・継続できる。MacやiPadとも会話をまたいで引き継げる。
ChatGPTと使い分ける場面が生まれた
仕事でAIを使う人にとって、Siri AIの価値は「iPhoneに入っているデータへのアクセス」に絞られる。ウェブ検索や複雑な文章生成はChatGPTやClaudeが得意な領域のまま変わらない。一方「先週のやりとりを踏まえて返信案を作って」「明日の会議の前に関連メールをまとめて」のような、手元のデータが必要なタスクではSiri AIの方が圧倒的に早い。MicrosoftのCopilotが予定・メール・締切を常時把握して自律動作するのと似た方向性だが、AppleはiPhoneのネイティブアプリ連携という強みを持つ。
Siri AIの利用にはApple Intelligence対応機種(iPhone 15 Pro以降)が必要。コンシューマーベータはbeta.apple.comで申し込みできる。正式リリースは2026年秋の予定だ。
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Siriって、ずっとちょっと残念なアシスタントのイメージがありましたよね。
でも今回の刷新は本質的に違って、自分のメールや写真を読んだ上で答えてくれる。これは「外のAI」を使うのとは感覚が全然違います。iPhoneを毎日仕事に使っている人なら、試す価値はあると思います。
ベータ版ではありますが、秋の正式リリースが楽しみになってきました。