会議が終わったあとに、いちばん憂鬱な作業が始まる。OneNoteを開いて、書き留めたメモを清書して、Word報告書に整形して、アクションアイテムをExcelに手打ちで転記する。PM職や企画職なら、これが週に何度も繰り返される。1回30分として、週3回で月に約8時間。「書き直し」だけで消えていく時間だ。

Microsoft 365 Copilotは、このOneNote→Word→Excelの流れをまとめて自動化できる。Teams会議でCopilotをONにするだけで始められる。

まずTeams会議でCopilotをONにする

Microsoft 365のCopilotライセンスを追加していれば、Teams会議の参加者一覧から「Copilotを使用」をONにするだけで文字起こしと要約が始まる。会議終了後、「インテリジェント要約」として決定事項・アクションアイテム・未解決論点が自動で整理される。これをOneNoteに貼り付けて保存する。ここまで手作業は「会議中にONにする」と「貼り付け」だけ。

OneNoteのメモからWord報告書を秒で出す

OneNoteでCopilotを開き、「この会議の要約を上長向け報告書の形式でまとめて。背景・決定事項・次のアクションの3部構成で」と入力する。数秒で構造化された下書きが出てくる。議事録の清書に費やしていた15〜20分が、確認と微調整の5分に変わる。

ExcelへのアクションアイテムもCopilot in Excelなら、「この議事録のアクションアイテムを担当者・期限・ステータスの列で表にして」と指示するだけでテーブルが生成される。コピー&ペーストの転記作業がなくなる。同じMicrosoft 365の枠内では、SharePoint CopilotもWord・Excel・PPTをコピペなしで自動生成できるようになっており、会議後の一連の作業をほぼ自動化できる。

JALが証明した「書き直し削減」の効果

日本航空(JAL)は、乗務員が機内で書く業務報告書の作成にMicrosoftのAI(Phi-4)を搭載した「JAL-AI Report」を導入した。フィールドトライアルの結果、報告書の作成時間が最大67%削減された。1時間かかっていた作業が20分で終わる(富士通プレスリリース参照)。

PM職の会議後資料作成と、乗務員の業務報告は構造が同じだ。情報を集めて、決まった書式に当てはめる。この部分はCopilotが得意とする作業で、人間が時間をかける理由はない。

2週目以降、習慣になったときに変わること

最初の1週間は「Copilotに渡す前の整理」に少し手間を感じる。だが2週目以降は、会議が終わったらTeamsの要約をOneNoteに貼り付けてCopilotに投げる、という流れが習慣になる。気づいたときには、毎週何時間も消えていた書き直しの時間が丸ごと空いている。その時間で企画案を磨くか、チームとの1on1を一本増やすか——使い道は自分で決められる。

会議が終わったあとの「さて、議事録まとめなきゃ」って、じわじわしんどいんですよね。

Copilotに渡してみると、意外とそのまま使えるんです。特に決定事項の箇条書きは精度が高くて、ほぼ手直しいらずでした。

まずTeamsのCopilotを一回だけONにしてみてください。それだけで始まります。

コピペで使えるプロンプト集

① 議事録を上長向け報告書に整形する

会議終了直後の資料作成

あなたはPM職のビジネスライターです。以下の会議議事録を、上長向け報告書の形式に整形してください。

【会議名】〇〇プロジェクト定例(2026年〇月〇日)
【参加者】PM・デザイナー・エンジニア×2名
【議事録】(ここにOneNoteのメモをそのまま貼り付ける)

出力形式:
- 会議の背景と目的(2〜3行)
- 主な決定事項(箇条書き)
- 未解決事項と次のアクション(担当者・期限付き)
- 次回会議の予定

A4用紙1枚に収まる分量で、簡潔に出力してください。
PM・企画職会議・報告書作成

② アクションアイテムをExcelテーブルに変換する

担当者・期限の転記作業を自動化

あなたはプロジェクト管理の専門家です。以下の会議議事録からアクションアイテムを抽出し、Excelに貼り付けられる表形式で出力してください。

【議事録】(ここに会議の決定事項・TODO一覧を貼る)

出力形式(タブ区切り):
タスク内容 | 担当者 | 期限 | 優先度(高/中/低) | ステータス

- 期限が不明なものは「要確認」と記入する
- 優先度は文脈から判断して補完する
- 重複タスクは1行にまとめる
PM・企画職タスク・進捗管理

③ 会議後の議事確認メールを自動作成する

会議参加者全員への議事録共有

あなたは企画職のメールライターです。以下の会議議事録をもとに、参加者全員に送る議事確認メールを作成してください。

【会議名】【〇〇定例会などを入力】
【日時】【2026年〇月〇日 〇〇:00〜〇〇:00】
【議事録】(ここに会議内容を貼る)

出力形式:
- 件名:【会議名】議事確認(〇月〇日)
- 冒頭:「お疲れさまです、【氏名】(【部署】)です」
- 本文:決定事項・アクション・次回日程の3ブロック
- 締め:「ご確認のほど、よろしくお願いします」

メール全体で300文字程度、丁寧だが簡潔に。
企画・管理職メール・コミュニケーション