Microsoft Copilotが8月に消費者向けと法人向けを1本のアプリへ統合し、常時バックグラウンドで動く「AutoPilot」エージェントが加わります。これまで分かれていたGitHub Copilot、Copilot Chat、Copilot Coworkが1つに集約され、複数の製品を行き来する手間がなくなります。

GitHub Copilot・Chat・Coworkが1つのアプリに集約

統合の背景には、「どの製品を使えばいいかわからない」というユーザーの不満がありました。Microsoftの内部調査によると、複数のCopilotアプリを行き来しなければならない状況が有料ユーザーの伸び悩みの一因とされていました。8月以降は個人用と法人用(Microsoft 365)をトグルで切り替えるだけで、同じアプリの中で使い分けられます。

あわせて廃止になるのが、会議や文書を自動で音声要約する「Copilot Podcasts」と実験的機能を試せる「Copilot Labs」の2つです。利用率が低かった機能を整理して体験をシンプルにする、Microsoftとしての判断です。

スケジュール設定で動き続けるAutoPilotとScout

今回の変更でもっとも注目したいのが、AutoPilotと呼ばれる新世代のエージェント機能です。通常のCopilotが「聞かれたら答える」スタイルなのに対し、AutoPilotは設定したスケジュールや条件に従って自分で動き続けます。人が話しかけなくても、仕事が進んでいく仕組みです。

最初のAutoPilotとして「Scout」がすでに公開されています。Scoutはファイルの読み書き、ターミナルのコマンド実行、ブラウザ操作に対応し、Teams・Outlook・OneDrive・SharePointにも自律的にアクセスできます。「毎週月曜に先週のメールスレッドをまとめておく」「特定フォルダの変更を監視して差分を通知する」「定期的に会議のアジェンダ案を作っておく」。そういった繰り返し業務を1回設定するだけで、ずっと動かし続けられます。

1タスクあたり10〜20回のモデル呼び出しが発生するため、通常のチャット操作より処理コストは高くなります。有料プランに含まれる見込みですが、詳細な条件は8月の正式ローンチで確定します。

「毎回頼む」から「委任しておく」へ、AIの使い方が変わる

ここまでくると、AIの使い方の発想を変える必要があります。毎回プロンプトを入力するスタイルから、「この定型業務はAutoPilotに任せておく」という委任のスタイルへの転換です。毎朝同じ確認作業をしている方、週次レポートを手で毎回まとめている方ほど、メリットは大きいはずです。

Microsoftは先日、6,000名のAI専門家を企業現場に派遣する「Microsoft Frontier Company」プログラムも発表しており、AutoPilotの企業実装支援も本格化していく見込みです。

8月以降すぐにAutoPilotが使えるとは限りません。職場でMicrosoft 365を利用している場合は、ライセンスの種類や管理者設定の確認が必要なケースもあります。まずIT担当者か管理者設定画面を確認してみてください。

ドリップドリップ(執筆)

毎回プロンプトを打ち込んでいたのに、気づいたらCopilotが勝手に動いてる——そんな時代、思ったより早く来そうです。

AutoPilotのポイントは「自分が忘れていても動いてくれる」こと。週次レポートや定型確認みたいな「やらないといけないけど面倒なやつ」こそ、実は一番向いています。

8月まであと少し。まず「AutoPilotに任せたい作業」を1つ考えておくと、使い始めたときのスタートが違いますよ。

FREE DOWNLOAD

実務で使えるお役立ちコンテンツを無料で見る

無料会員登録で、実務で使えるAIテンプレート・プロンプト・PDFを受け取れます。

全PDFにアクセスする(無料)

無料会員登録して受け取る