GoogleがGemini Omni Flashを全Google AIサブスクリプションユーザーへ展開したことで、テキストや画像から音声付きの10秒動画を会話形式で生成できるようになった。

対象はGoogle AI Plus・Pro・Ultraの全プラン。「Omni」の名称が示す通り、テキスト・音声・画像・動画をまとめて扱えるマルチモーダル設計で、Flashはその中でも軽量・高速寄りのバリエーションだ。2026年7月から一般展開へ切り替わり、サブスクリプションの月額料金に追加はない。

テキスト・画像・動画クリップを入力として音声付き動画が出力される

Gemini Omni Flashへの入力は、テキスト、静止画、動画クリップのいずれかを自由に組み合わせて指定する。出力は最大10秒の動画で、映像に音声も自動で付く。BGMのトーン、ナレーションの有無、テキストの表示タイミングもプロンプトで調整できる。

「このロゴを使って、朝のシーンでブランドを紹介する動画を作って」と打ち込めば数十秒で動画が出力される。「もう少し温かみのある色調に」「テキストは最後の2秒だけにして」と追加指示すれば直接反映される。動画編集ソフトは不要で、チャット上でリテイクが完結する。

週次SNS動画の外注がなくなる選択肢が生まれた

SNS向けの10秒動画を外部制作会社に依頼すると、ブリーフィングから修正対応まで含めて数十万円・数週間かかることも多い。Gemini Omni FlashはAPIでも提供されているため、社内ツールや承認フローに組み込める。マーケチームが週次でSNSに流す短尺コンテンツを、外注なしで自分たちで回せる体制が現実味を帯びてきた。

「静止画では伝わりにくいが、本格的な動画を作るほどでもない」という場面は多い。採用ページの説明動画、製品デモ、社内研修クリップなど、これまで予算の壁で静止画に妥協してきた用途に、動画が選択肢として入ってくる。

制作が10倍速くなると試せるアイデアの数も変わる

現時点の出力は10秒が上限で、プロの映像制作と同等の品質を求めるのは難しい。ただSNSの短尺コンテンツや社内向け説明動画の用途なら、実用に耐える品質が出る。

今起きている変化は「動画を作れない人でも動画が作れるようになった」にとどまらない。制作サイクルが10倍速くなることで、試せるアイデアの数そのものが変わる。「失敗しても翌日には別の案で試せる」環境ができると、コンテンツ戦略の立て方も変わってくる。AI動画の競争は激しく、RunwayもAgent 2.0で広告CMの自動生成に踏み込んでいる。Gemini Omni Flashはその流れの中で、今日から使える形でGoogle AIユーザーの手に渡った。

ドリップドリップ(執筆)

「動画ってハードルが高いな」と感じていた方、多いんじゃないかと思います。

Gemini Omni Flashで変わったのは、動画制作の始め方そのものです。アイデアをテキストで書いたら、まず形になる。そこから会話で仕上げていける、という体験は、これまでとはかなり違います。

Geminiを開いて、短い動画を一本試してみてください。「できる」という感覚が変わると思います。

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