OpenAIが6月18日、macOS向けのChatGPT Codexアプリに「Record & Replay」機能を追加したことで、操作を1回実演するだけで同じ作業をAIが繰り返し代行できるようになりました。
申請書の提出、毎週のレポートダウンロード、GitHubへのイシュー登録──「手順は決まっているのに毎回自分でやっている」作業が、一度やって見せるだけで終わるようになります。
操作を「見せる」とAIが手順を言語化する
Recordをオンにすると、CodexがmacOS上のウィンドウ操作を観察します。止めると、AIが「どんな場面で使うのか」「必要な入力は何か」「各ステップで何をするか」「結果をどう確認するか」を自然な言葉でまとめた“スキル”を自動生成します。
機械的な再生ログではなく、言葉として手順を保存するのがポイントです。次回実行するとき画面のレイアウトが多少変わっていても、AIが状況を読んで対応します。「この座標をクリックする」ではなく「この入力欄に値を入れる」という理解で動くからです。
経費申請もイシュー登録も1回で終わる
OpenAIが想定する活用例は、経費申請、駐車場の予約、正しい設定でのGitHubイシュー作成、動画の公開、定期レポートのダウンロードなど。毎回やり方は同じなのに時間を取られる仕事ばかりです。
実行時はCodexに「このスキルを使って」と指示するだけで、後はAIが画面を操作します。金額や日付が先週と変わっていても、AIが状況に応じて値を調整します。ChatGPTのスケジュールタスク機能と組み合わせると、定期実行まで完全に自動化する道も見えてきます。
OSWorldで平均66%、今は実行後の確認が必須
成功率はOSWorldベンチマークで平均66%。3回に1回は失敗する計算なので、重要な業務をそのまま放置するのはまだ危険です。実行後の確認は習慣にしておく必要があります。
利用できるのはChatGPT Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduのユーザーで、macOS版Codexアプリから使えます。EEA(欧州経済領域)・英国・スイスでは現時点で提供されておらず、事前にComputer Use機能を有効にしておく必要があります。
「スクリプトが書ける人だけ自動化できた」が終わる
MacのAutomatorやシェルスクリプト──自動化にはこれまでそれなりの技術知識が必要でした。「Record & Replay」はその壁を取り払います。
「プログラミングできなくても、操作を見せるだけでいい」というのは、PC業務の自動化において大きな転換点です。今後、「見て学ぶ」自動化が他のOSや他のアプリにも広がれば、業務の組み立て方そのものが変わる可能性があります。
まず試せる環境にある人は、毎日繰り返している小さな作業を一つ選んで、「Record」を押してみてください。
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「コードを書かなくても自動化できたら」そう思ったことがある人は多いと思います。
今回の機能が面白いのは、操作を記録してそのまま再生するのではなく、AIが手順を言葉として理解してから実行する点です。画面レイアウトが変わっても動くのはそのためで、これはかなり本質的な違いだと感じました。
まず小さな繰り返し作業を1つ選んで、試してみてください。