OpenAIのチーフサイエンティストJakub Pachockiが「GPT-5.5から大幅な向上がある」と明言したことで、今月末のGPT-5.6リリースが現実味を帯び、ChatGPTでできる業務の幅が一段広がろうとしています。

予測市場Polymarketでは、6月22〜28日のリリースに83%の確率が付いています。公式アナウンスはまだなく、OpenAI内部のCodexシステムへの型番エントリーとリーク情報がその根拠ですが、これまでのリリースパターンからも「今月末」という情報の信頼度は高い。

1.5Mトークン——「分割してから渡す」作業がなくなる

GPT-5.5のコンテキストウィンドウは100万トークン。GPT-5.6ではこれが150万トークン規模になると見られています。日本語換算で200〜300万文字程度。年間の議事録アーカイブ、長期プロジェクトのメールスレッド、複数の契約書——これまで「長すぎて一度に渡せなかった」素材が、ひとつのセッションで丸ごと扱えます。

分割して貼る手間も、要約を挟む工夫も、「ここまでの文脈は……」から始めるコツも、全部不要になる。これは使い方の変化というより、業務フローの変化です。

エージェントが100ステップ超えても崩れない

いまのChatGPTで複数ツールを組み合わせた自律タスクは動きます。ただし長いタスクほど途中で目的からズレる「ドリフト」が起きる。GPT-5.6ではツール呼び出しが100回を超えても安定して動くことが期待されており、これが実現すれば「頼んだら放置できるタスクの範囲」が実用レベルで広がります。

ChatGPTが外部ツールに常駐して作業を引き受ける方向はすでに動いていますが、エージェントの安定性が上がることでその活用が一段深まります。

GPT-5.5との使い分けと、リリースに備えてやること

現時点のChatGPTにはGPT-5.5 Instant(高速・日常業務向き)やGPT-5.5 Thinking(推論重視)があります。GPT-5.6リリース後も、無料・標準プランへの展開タイミングは未確定で、まずはProプランユーザーへの先行提供になる可能性が高い。すぐ全員が使えるわけではありません。

ただ、「リリース後に試す土台」は今から作れます。日常業務でChatGPTをどこまで使えているか棚卸ししておく。GPT-5.6が出た瞬間に何を試したいか決めておく。それだけで、リリース後の差がつきやすくなります。

ドリップドリップ(執筆)

「また新しいモデルが来るのか」と感じる方は多いと思います。

ただ今回の変化は「速くなった」だけではなく、長い資料を分割せずに渡せる・エージェントが最後まで崩れない、という使い方の質が変わる話です。

リリース前のこのタイミングに今の使い方を一度整理しておくと、出た瞬間にすぐ活かせますよ。

FREE DOWNLOAD

実務で使えるお役立ちコンテンツを無料で見る

無料会員登録で、実務で使えるAIテンプレート・プロンプト・PDFを受け取れます。

全PDFにアクセスする(無料)

無料会員登録して受け取る