新規事業の立ち上げを任されると、最初の2週間が一番きつい。市場調査のレポートを読み込み、ユーザーインタビューを文字起こしし、それをまとめて事業計画書のドラフトを作る。どれも一人でやる前提で、どれも時間がかかる。
チームに余裕はなく、コンサルに頼めば費用がかさむ。結果として担当者が深夜まで作業して、翌朝の会議に疲弊した状態で出ることになる。Claudeを使い始めてから、この状況がだいぶ変わりました。
競合調査の情報整理をClaudeに投げる
競合サイトや業界レポートから集めたテキストをまとめてClaudeに貼り付けて、「この市場の規模感・主なプレイヤー・未充足ニーズをまとめてください」と指示する。これだけで、読めるサマリーが出てきます。
PDFは直接読み込めませんが、テキストをコピーして貼れば十分です。「担当役員への報告用に調整してください」と一言添えると、そのまま使えるレベルに近づきます。初回の情報整理を自分でやらなくていいだけで、半日は変わります。
5件のインタビューを10分で分析する
ユーザーインタビューの文字起こしを溜め込んで、まとめて分析しようとすると半日がかりになります。Claudeなら、文字起こしを貼り付けて「繰り返し出てくる課題を3〜5個に絞り、それぞれ該当する発言を引用してまとめてください」と指示すれば10分かかりません。
「この課題に対して、私たちが提供しようとしているサービスが刺さりそうかどうかも評価してください」と追加すれば、分析が一段深くなります。自分では気づかなかった視点が出てくることもあります。
事業計画書のドラフトを一日で作る
計画書で一番時間がかかるのは、白紙から構成を考える部分です。「新規事業の事業計画書を作りたい。サービスの概要は〇〇で、ターゲットは〇〇です。まず構成案を提案してください」と投げると、フォーマットがすぐ返ってきます。
その構成に沿って「この章を書いてください。背景情報はこれです」と肉付けしていくと、ドラフトが一日で完成します。数字や根拠は自分で確認・修正が必要ですが、「ゼロから書く」と「ドラフトを直す」では、かかる時間がまったく違います。
Claudeに任せていい作業と、判断が必要な作業
Claudeが得意なのは「整理・構造化・ドラフト作成」です。大量の情報を読んで構造を作り、文章を生成することは高い精度でこなせます。経営企画の業務でも同じ原則が使えます。
一方、「このサービスを本当に市場に出すべきか」「競合と差別化できるか」といった判断は自分がやります。AIで省エネした時間を、この判断に集中させる。それが新規事業担当者にとって、もっとも効果的なClaudeの使い方です。
コピペで使えるプロンプト集
① 市場調査の情報をサマリーにまとめる
新規事業の競合・市場調査
あなたは新規事業の市場調査アナリストです。以下に貼り付ける情報をもとに、事業責任者向けのサマリーを作成してください。 【背景・目的】私たちは【サービス概要:例「中小企業向けの会計SaaS」】を新規事業として検討しています。 【出力形式】以下の3項目を、それぞれ200字以内でまとめてください。 1. 市場規模と成長性 2. 主要プレイヤーとその特徴 3. まだ解決されていないニーズ(未充足ニーズ) 最後に、「この市場に参入するリスク」を1〜2点指摘してください。 【情報】 [ここに競合サイトや業界レポートのテキストを貼り付ける]
② ユーザーインタビューから課題を抽出する
ユーザーインタビューの分析・課題整理
あなたはUXリサーチャーです。以下のユーザーインタビューの文字起こしを分析してください。 【分析の目的】私たちが検討しているサービス【例「中小企業向け経費精算ツール」】のターゲットユーザーの課題を明確にする。 【出力形式】 ・繰り返し出てくる課題を3〜5個に絞り、それぞれ該当する発言を1〜2件引用して箇条書きにまとめる ・各課題について「私たちのサービスが解決できそうかどうか」を1文で評価する 【インタビュー文字起こし】 [ここに文字起こしを貼り付ける]
③ 事業計画書の構成と初稿を作る
事業計画書の作成・社内プレゼン準備
あなたは事業開発の専門家です。以下の情報をもとに、社内承認用の事業計画書の構成案を提案してください。 【サービス概要】【例:フリーランス向けの請求書自動作成ツール】 【ターゲット】【例:副業を始めた会社員・フリーランス1〜3年目】 【解決したい課題】【例:請求書作成と送付に毎月2〜3時間かかっている】 【収益モデル(案)】【例:月額980円のサブスクリプション】 【出力内容】 1. 事業計画書の目次(章立て) 2. 各章に書くべき内容の概要(100字以内) 3. この計画書で最も説得力が必要な箇所(1〜2点)
新規事業の立ち上げ初期って、やることだけ多くて手が足りないあの感じ、わかります。
Claudeを「補助ツール」ではなく「最初に作業する人」として使うという発想、試してみると本当に感覚が変わりますよ。
ドラフトがあるだけで、判断のために頭が使えるようになります。