競合リサーチや業界調査を担当していると、情報を集めること自体よりも、集めた情報を整理することに時間を使っていると気づきます。ブラウザのタブを10個以上開いて、必要な部分だけコピペして、Notionにまとめて、また次のサイトへ。作業が終わるころには2時間以上経っていて、集めた情報の半分は頭から抜けている。
Notion AIを使えば、この流れをかなり変えられます。「AIはライティングに使うもの」と思っている人も多いですが、リサーチの整理にこそ力を発揮します。
集めた情報はNotionに貼ってからまとめる
まず基本の使い方から。ウェブで集めた情報をNotionのページにコピペしたら、そのまま「/AI」でNotion AIを呼び出し、「要点を箇条書きでまとめて」と指示するだけです。プレスリリースでも競合サイトの説明文でも、読み返しやすい形に整えてくれます。
指示を具体的にするとさらに使いやすくなります。「競合3社の強みと弱みを比較する表にして」のように伝えると、そのまま使える比較表が出てきます。手作業でまとめていた時間の半分以上は削れます。なお、ブラウザ側でも横断的に情報を集約できる手段が増えており、Notionと組み合わせて使うとより効率的です。
データベースで調査をストックして資産にする
調査案件が増えてきたら、Notionのデータベースで管理するのが効果的です。「テーマ」「情報源」「重要度」「調査日」などのプロパティを設定し、各ページに調査内容を記録しておくと、後から検索も絞り込みもできます。一回限りの作業で終わらせず蓄積していくことで、過去の調査を再利用しやすくなります。
各ページにNotion AIのサマリーを表示する設定にしておけば、ページを開かなくても概要を確認できます。「あの調査どこにあったっけ」という時間がなくなり、ストックが資産として機能し始めます。
「次に調べること」をAIに提案させる
一人でリサーチを進めていると、どうしても視野が狭くなります。そういうときにNotion AIに「この調査内容を見て、まだ確認できていない観点があれば教えて」と問いかけると、抜けている視点や追加で調べるべきポイントを提案してくれます。
チームに相談できない状況でも、AIにセカンドオピニオンを求める感覚で使えます。指摘された観点をもとに調査を追加することで、調査の質を一人でも一定に保てます。
報告書の下書きもNotionで完結させる
調査内容がそろったら、上司や関係者向けの報告資料もNotion AI任せにできます。「報告書向けのサマリーを300文字で書いて」と指示するだけで下書きが出てきます。手を加えるとしても、ゼロから書くよりずっと早い。
調査にかかる時間のほとんどは、集めた後の整理と報告の準備です。ここをNotionでまとめて対応できるようになると、次の調査や分析に使える時間が増えます。「調査する仕事」から「判断する仕事」に少しずつ移っていく感覚があります。
コピペで使えるプロンプト集
① 競合他社の情報を比較表にまとめる
競合リサーチの結果を整理するとき
あなたは企業の市場調査担当者です。以下の競合他社に関する情報をもとに、各社の特徴を整理してください。 【企業名1】に関する情報: 【ここに収集した情報を貼り付ける】 【企業名2】に関する情報: 【ここに収集した情報を貼り付ける】 出力形式: - 企業ごとに「強み」「弱み」「差別化ポイント」の3項目で整理 - 最後に各社を比較した総評を100文字程度で記述 調査目的:【例:新規参入検討・提案資料作成】
② 調査の抜け漏れをチェックする
リサーチがひと段落したとき
あなたはリサーチの専門家です。以下の調査内容を確認し、情報の抜け漏れや追加で調べるべき観点を指摘してください。 調査テーマ:【例:〇〇市場への参入可能性】 現在把握している情報: 【ここに調査メモを貼り付ける】 確認してほしいこと: 1. 重要な情報が欠けていないか 2. 競合・市場・顧客の3軸で見たときの抜け 3. 次に優先して調べるべき3項目 出力は箇条書きでお願いします。
③ 調査結果を報告書向けにまとめる
上司や関係者への調査報告をするとき
あなたは社内向けレポートの担当者です。以下の調査内容をもとに、上司・経営層向けの報告書の構成と各セクションの要点を作成してください。 調査テーマ:【例:〇〇に関する市場動向調査】 調査期間:【例:2025年4月〜5月】 主な調査結果: 【ここに調査メモを貼り付ける】 出力形式: - レポートの構成(見出しのみ) - 各セクションの要点(2〜3行ずつ) - エグゼクティブサマリー(150文字程度)
調査作業って、情報を集めることより「まとめる」ことに一番時間がかかりますよね。
Notion AIに「比較表にして」と一言伝えるだけで整理されるのは、地味に感動します。特にセカンドオピニオンとして使う発想は、一人でリサーチしている人にとって助かる視点だと思いました。
次の調査でまず「集めた情報を貼って要約を頼む」だけ試してみてください。変化を感じられるはずです。