ChatGPTのパスキーとは、パスワードの代わりに、スマートフォンやパソコンの顔認証・指紋認証・画面ロックの暗証番号でChatGPTにログインする仕組みです。OpenAIは2026年4月末に、ChatGPTを含むOpenAIアカウントでパスキーを使えるようにしました。設定は数分で終わり、一度登録すれば、メールアドレスを入れたあとはパスキーが標準のログイン方法になります。
【2026年10月更新】設定の手順と、ログインできないときの確認ポイントを、OpenAIの最新のヘルプに合わせて書き直しました。
ChatGPTのパスキーとは?パスワードと何が違うのか
パスワードは、文字を覚えて入力する方式です。偽のログイン画面(フィッシングサイト)に入力してしまうと、そのまま盗まれます。複数のサービスで同じパスワードを使っていれば、どこか1つから漏れただけで、ChatGPTにも入られてしまいます。
パスキーは、ログインの鍵が自分の端末の中に保存され、顔や指紋で本人確認をしてから使われます。鍵そのものが端末の外に出ないので、偽サイトに入力して盗まれる、ということが起きません。パスワードのように覚える必要もありません。
ChatGPTには、会議のメモや社内の資料など、仕事の情報が積み重なっていきます。乗っ取られたときの被害が大きいアカウントほど、パスキーにしておく意味があります。
ChatGPTでパスキーを設定する方法
OpenAIのヘルプで案内されている手順は、ウェブ版のChatGPTから行う方法です。
- ブラウザでChatGPTにログインし、「設定」を開く
- 「セキュリティ」を選ぶ
- 「パスキー」の項目で「パスキーを追加」を選ぶ
- 画面の案内に従って、顔認証・指紋認証・画面ロックなどで本人確認をする
これで登録は完了です。次からは、メールアドレスを入力すると、パスキーでのログインが標準で使われます。パスキーは複数追加でき、同じ「設定」→「セキュリティ」の画面から削除もできます。仕事のパソコンと個人のスマートフォンのように、よく使う端末ごとに1つずつ登録しておくと安心です。
「パスキーを追加」が表示されないとき
OpenAIによると、パスキーを使えるかどうかは、アカウントの作り方、アカウントにメールアドレスが登録されているか、ふだんのログイン方法によって変わります。
- アカウントにメールアドレスがない場合:セキュリティ設定にパスキーの項目自体が表示されず、パスキーでのログインは使えません
- まだ自分のアカウントに提供されていない場合:パスキーを追加する項目が、まだ表示されないことがあります
- 会社のChatGPT(Enterprise)を使っている場合:ログインの方法は会社の管理者が決めているので、まず社内の情報システム部門に確認してください
パスキーでログインできないときの確認ポイント
いちばん多い原因は、パスキーを保存した端末が手元にないことです。パスキーには、登録した端末の中だけに保存されるものと、iCloudキーチェーンのように同じアカウントでサインインしている複数の端末に同期されるものがあります。端末の中だけに保存されたパスキーは、その端末をなくしたり買い替えたりすると使えなくなります。
- パスキーを登録した端末、または同じアカウントで同期している端末からログインしてみる
- 別の端末用に、もう1つパスキーを追加しておく(ログインできるうちにやっておくのがポイントです)
- パスキー以外のログイン方法(パスワードなど)が残っているなら、そちらでログインしてから、設定画面でパスキーを登録し直す
さらに強い「Advanced Account Security」は慎重に
同じ「セキュリティ」の画面には、より厳しい保護をかける「Advanced Account Security」という設定もあります。有効にするには、安全なログイン方法を2つ以上(そのうち1つは複数の端末で使えるもの)登録し、設定のときに表示される回復キーを保存する必要があります。
有効にすると、パスワードでのログイン、メールやSMSで届くコードでのログイン、メールでの通常のアカウント復旧が使えなくなります。OpenAIのサポートも、通常の方法でアカウントの復旧やパスワードのリセットをしてくれなくなります。登録したログイン方法と回復キーの両方をなくすと、アカウントに入れなくなるおそれがあるということです。仕事で毎日使うアカウントなら、まずはふつうのパスキーを複数の端末に登録するところから始めるのが現実的です。なお、この設定はChatGPT Enterpriseや、会社が管理しているアカウントでは使えません。
アカウントを守る設定とあわせて、会話の内容がAIの学習に使われるかどうかも確認しておくと、仕事でChatGPTを使うときの不安が減ります。主要なAIごとの扱いはChatGPT・Gemini・Claude・Copilotの比較でまとめています。設定手順の詳細は、OpenAIのヘルプ「Passkeys to secure your OpenAI account」と「Advanced Account Security」でも確認できます。
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パスワードを考えて覚えて、また忘れて……という繰り返し、地味にしんどいですよね。
パスキーは一度登録すれば、顔や指紋だけでログインできて、しかも乗っ取られにくくなります。仕事の情報がたまっていくChatGPTこそ、早めに切り替えておきたい設定です。
まずは今使っている端末に1つ、5分だけ時間を取って登録してみてください。