GoogleがGemini 3.5 Proの一般公開を7月に延期したことで、すでに使えるFlashとDeep Thinkが改めて実務の中心に置かれることになった。「Pro待ち」で足踏みする必要はない。
7月まで待つ必要はない
複数の報道によると、Googleは6月下旬にGemini 3.5 Proのリリースを7月2026年にずらした。コーディング精度と長タスク処理の仕上げが理由とされており、公式声明は出ていないが内部テストは継続中だという。
一方で、Gemini 3.5 Flashはすでに5月にGA済み。競合のフロンティアモデルと比べてコストは半額以下、出力速度は最大12倍というスペックで動いている。エージェント処理とコーディングではGemini 3.1 Proを上回る評価も出ており、「Proを待つ理由がない」と評されるほどのコスパだ。
Flashで今日できる3つのこと
まず、反復文書作業に向いている。メールの要約・整理、議事録の構造化、提案書の初稿作成——スピードが求められる処理でFlashのコスパは断トツに高い。1Mトークンのコンテキストウィンドウを持つため、長い会議録や複数ファイルをまとめて渡してもこなせる。Google AI StudioやGeminiアプリから試せる。
次に、マルチステップのエージェント処理に適している。「競合のウェブページを調べて比較表にまとめる」「複数のデータファイルを順番に処理して集計する」といった複合タスクを、Flashは一度のリクエストで扱える。繰り返しのAPI呼び出しではなく、長い文脈を保ちながら処理できる点が強みだ。
三つ目は、Deep Thinkとの役割分担を明確にすることだ。複雑な意思決定、戦略のシナリオ検討、複数の変数を組み合わせた比較分析には、Deep Thinkが向く。通常のAIが「一般論」で終わりがちな領域で、具体的かつ論理的な推論を返してくれる。ただし応答に数分かかるため、即時対応が必要な場面には向かない。Google AI Ultraプラン(月額36,400円)での利用になるため、使うタスクを厳選することが現実的だ。
「Proが来たら始める」では遅い
Gemini 3.5 Flashがフロンティアモデル並みの性能を半額以下で出せているなら、多くの業務でProを待つ理由がない。Deep Thinkも「毎日使うツール」ではなく「月に数回、難しい判断のときだけ頼む」という割り切り方なら、コストは現実的な範囲に収まる。
Proが7月にリリースされたとして、現場の仕事がすぐに変わるかどうかは、今FlashとDeep Thinkを試しているかどうかにかかっている。どのツールが何に向いているかを体感しておかないと、新しいモデルが来ても使い方がわからないままだ。評価眼は使って初めて育つ。
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「Proが出たら本格的に使おう」と思っていた方、その気持ちはよくわかります。
でも今のFlashで十分な仕事が、意外とたくさんあるんですよね。
まず一度、今日試してみてください。使ってみると見え方が変わります。