Microsoft 365 CopilotがExcelでPythonコードを実行できる「@python-in-excel」スキルを追加し、プログラミングの知識なしで統計分析・機械学習・高度な可視化がスプレッドシートの中で完結するようになりました。
「Pythonが書けない」は、もう言い訳にならない
Python in Excelの機能自体は2024年から存在します。セルに直接Pythonコードを書くと、NumPyやpandasを使った集計・分析がExcel上で動く仕組みです。ただし、コードを書く必要がある以上、文法を知らなければ使いこなせませんでした。
今回のアップデートはその前提を変えます。「Edit with Copilot」にPythonサポートが追加され、チャット形式で「先月の売上データで季節性を分析して折れ線グラフにして」と指示するだけで、CopilotがPythonコードを自動生成し、そのままExcelのセルで実行します。結果はワークブックに直接出力され、生成されたコードは後から確認・編集・再実行もできます。
使えるライブラリはNumPy・pandas・statsmodels・seaborn・Matplotlibの5種類で、基本的な統計処理から機械学習モデルの構築、印刷品質のグラフ生成まで幅広くカバーしています。
Python担当者に頼んでいた分析が、自分でできるようになる
具体的に変わる場面を考えてみます。
月末の売上データに回帰分析を加えたい。顧客データの中から異常値を自動検出したい。次月の受注予測を可視化してプレゼンしたい。購買データをクラスタリングしてセグメント別の傾向を出したい。これらはこれまで、Pythonを使える担当者に依頼するかBIツールに切り出すしかありませんでした。
今後はExcel上のCopilotに日本語で伝えるだけで、分析が回ります。データを別のソフトに移す手間もなく、既存のスプレッドシートをそのまま使えます。業務データをローカル環境から持ち出さずに処理できる点も、企業ユーザーには重要です。
MicrosoftがExcelに全力で注ぎ込んでいる理由
8月のExcelアップデートはPythonサポートだけではありません。Copilotの変更履歴スキル(誰がいつ何を変えたかをまとめる)、チャット履歴の閲覧、チャートとピボットテーブルを自動生成するスキルも同時に追加されました。
Microsoft 365 CopilotはClaude Sonnet 5などの外部AIモデルとの連携も進めており、あらゆる業務の起点となるプラットフォームへの進化を加速させています。Excelはその中でも最も使われている業務ツールのひとつで、Copilot連携の投資が集中しています。
現時点ではExcel Insiderが先行利用できる段階ですが、正式展開されれば、データを分析する人の裾野が大きく広がります。「Pythonは専門家のもの」という前提が崩れる日は、もう遠くありません。
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Pythonって、なんとなく難しそうで避けてた部分、ありますよね。
でもコードを見なくていいなら話が変わる気がします。分析の結果が欲しかっただけで、コードが書きたかったわけじゃなかった、って気づく人も多いんじゃないでしょうか。
Excel上で完結するなら、まず試してみる価値は十分あると思います。