Microsoftが2026年9月、Copilot in SharePointのスキル機能を刷新しました。ユーザーが作ったスキルがOneDriveに保存され、別のSharePointサイトでも呼び出せるようになりました。サイトをまたぐたびに設定を作り直す手間から解放されます。

スキルを1回作れば、どのサイトでも使い回せる

Copilotのスキルとは、特定の業務に合わせた指示セットです。「営業会議の議事録は要点3行でまとめ、次のアクションを箇条書きで出す」「プロジェクト報告書はリスクを必ず冒頭に置く」といった指示をあらかじめ登録しておくと、毎回一から指示しなくても同じ品質の出力が得られます。

これまでは各SharePointサイトごとにスキルを作り直す必要がありました。営業部・開発部・管理部でそれぞれ独立したサイトを持つ組織では、同じ指示セットを部署の数だけ繰り返し設定する状況が起きていました。今回のアップデートで、スキルはMarkdownファイルとしてOneDriveに保存されるようになりました。OneDriveは全社のSharePointサイトから参照できるため、1回作ればどのサイトでも呼び出せます。

IT部門が全社スキルを一括配布できる

管理者向けには、組織全体へのスキル展開機能も提供されています。AI推進担当やIT部門が「全社標準の出力ルール」をスキルとして定義し、全員のCopilotに配布できます。

たとえばコンプライアンス担当が「外部提出書類には必ず免責事項を末尾に添付する」というスキルを1本作れば、全社員のSharePointから同じスキルが使えるようになります。これまで社内研修や通達で周知していたルールを、AIの動作そのものに組み込める形になりました。設定はSharePoint管理センターのCopilotスキル設定から管理できます。

SharePointが「AIを動かす基盤」に変わりつつある

ファイルを置いておく場所だったSharePointが、AIへの指示を一元管理する基盤に変わりつつあります。スキルをOneDriveで管理するという設計は、社内のAI活用を部署単位から組織全体に広げる足がかりになります。MicrosoftはCopilotの9月更新でWordのMCP対応やTeamsの多言語機能なども同時に展開しており、業務ツール全体でのAI活用整備が加速しています。

この機能は現時点でパブリックプレビュー段階にあり、展開は順次進んでいます。SharePoint環境をすでに持つ組織であれば、まず1本スキルを試作するだけで全拠点への横展開を検証できます。議事録の整形から提案書フォーマットの統一、社内FAQの回答スタイルの統一まで、繰り返し使う指示をスキルとしてOneDriveに持つことで、Copilotの出力品質が安定し、全社での活用が現実的になります。

「サイトごとに同じ設定を繰り返す」って、地味にしんどいですよね。

OneDriveでスキルを一元管理できるようになったことで、SharePointを複数持つ組織でのCopilot活用がずっと楽になります。

まず1本、よく使う指示をスキルにしてみるところから始めてみてください。

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