ChatGPTに議事録の作成を頼んだのに、プロンプトを考えるのに10分かかった。提案書の骨子を出してもらったけど、修正だらけで結局ほぼ書き直した。メール文案はそこそこ使えたけど、毎回指示を考えるのが地味にめんどうで、だんだん使わなくなっていた。
「ChatGPTを使っているのに、仕事が速くならない」という状態で止まっている人は思ったよりたくさんいます。理由はシンプルです。毎回ゼロからプロンプトを書いているから。
使いこなしている人には「型のストック」がある
AIで仕事が速い人と遅い人の差は、AIへの理解度や使用頻度じゃない。業務ごとの「型」を持っているかどうかです。
議事録用、提案書用、断りメール用——業務ごとに一度丁寧にプロンプトを作っておく。次からは【名前】や【日付】など、変わる部分だけ書き換えてコピペするだけ。指示を考える時間がほぼゼロになります。
ChatGPTを単発で使っている人に多いのが、毎回一から指示を書くパターン。「どう伝えればうまく出力できるか」を考えるだけで時間が消えて、結果として時短にならない。型があれば、この考える時間がそのままなくなります。
型に必要な3要素——役割・目的・形式
型を作るときに押さえるべきことは3つです。ChatGPTに何者として動いてほしいかの「役割」、何を作るかの「目的」、どんな形で出してほしいかの「出力形式」。
議事録を例にすると、型はこんな形になります。「あなたはビジネス文書のエキスパートです。以下のメモをもとに社内向けの会議議事録を作成してください。形式は決定事項・次のアクション(担当者と期限を明記)・議論の要点の3ブロックで。参加者:【名前】、日時:【日付】」
この型が1つできれば、次回は【名前】と【日付】だけ書き換えるだけです。出力がブレにくくなって、修正も減ります。慣れてくると同じ型から「社内向け」「クライアント向け」と派生させることもできます。最初から完璧な型を作ろうとしなくていい。2〜3回使って調整すれば、自分の仕事に合った形に育ちます。
まず1つ、今週使う業務で型を作る
一気に全部の型を作ろうとすると途中で止まります。まずは今週一番使う業務を1つ選んで、型を1本だけ作ってみてください。
出力が気に入らなければ指示を少し変えて、また試す。使いながら直していくうちに、自分の仕事に合った型ができあがります。型が10本ほど揃うと、ほぼすべての業務でChatGPTをすぐ使える状態になる。プロンプトを考えるのに使っていた時間が、そのまま別の仕事に充てられます。
「AIで仕事が速い人」がやっているのは、特別なことではありません。型を持っているかどうかだけです。
コピペで使えるプロンプト集
① 会議メモから議事録を30秒で仕上げる
会議後の議事録作成
あなたはビジネス文書のエキスパートです。以下の会議メモをもとに、社内向けの会議議事録を作成してください。 【会議メモ:ここに箇条書きのメモを貼り付ける】 出力形式: ・日時:【日付】 ・参加者:【名前をカンマ区切りで】 ・決定事項(番号つき) ・次のアクション(担当者と期限を明記) ・議論の要点(3〜5点) ですます調、全体を400字以内でまとめてください。
② 提案書の構成を5分で作る
新規提案・企画の骨子作成
あなたは提案書作成のプロフェッショナルです。以下の情報をもとに、提案書の骨子を作成してください。 ・提案の背景・課題:【現状の問題点や背景を記入】 ・提案内容の概要:【何をするのかを一言で】 ・対象:【部署名 or 顧客名】 ・期待する効果:【解決したいこと、得たい結果】 出力形式: ① 課題の整理(2〜3点) ② 提案内容(具体的な施策を3〜5点) ③ 期待効果 ④ 導入スケジュール(目安) ⑤ 次のステップ ですます調で、プレゼン資料に使えるレベルの明確な表現にしてください。
③ 社外へのビジネスメールを一発で仕上げる
依頼・お断り・お礼などのビジネスメール作成
あなたはビジネスメールのライティング専門家です。以下の条件で社外向けのビジネスメールを作成してください。 ・目的:【依頼 / お断り / お礼 / 確認 / 謝罪 など】 ・送り先:【相手の会社名・役職・お名前】 ・伝えたい内容:【箇条書きで要点を記入】 ・トーン:【丁寧・やや堅い・フォーマルなど】 出力形式: 件名:〇〇 本文:(書き出し〜結び) メールは400字以内、ですます調で、読みやすく簡潔にまとめてください。
「使っているけど思ったより便利じゃない」という感覚、すごくわかります。
型を一度作ると、ChatGPTへの見方がガラッと変わるんですよね。「毎回考えるもの」から「使い回せる道具」になる感じ。
今日、一番よく使う業務の型を1つ作ってみてください。最初の1本が、一番大事です。