Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Bedrock AgentCore」に搭載されたウェブ検索機能が2026年8月に東京リージョン(ap-northeast-1)へ対応しました。これにより、日本国内のAWSリソースだけを使ってAIエージェントに最新のウェブ情報を参照させることができます。
AgentCore Web Searchは2026年6月に米国東部(バージニア北部)リージョン限定で一般提供が始まりました。検索はAmazonが独自に持つウェブインデックスとナレッジグラフを経由して処理されるため、クエリの内容がGoogleなどの外部検索エンジンへ送られることはありません。AIエージェントがリアルタイムで調べた情報も、AWSのインフラ内にとどまります。
東京対応と同時に追加されたドメインフィルタと公開日フィルタ
今回の東京リージョン対応と同時に、2つのフィルタ機能が追加されています。
ドメインフィルタでは、検索対象を最大100サイトまで指定または除外できます。自社サイトや特定の公式ドキュメントに検索範囲を絞る、あるいは信頼性の低いサイトをブロックする、といった使い方が可能です。公開日フィルタでは期間を指定することで、古い情報が回答に混入するリスクを下げられます。これらのフィルタはツール呼び出し時のパラメータとして渡すだけで動き、ゲートウェイ側でも組織全体のドメイン許可リストを一括管理できます。
東京リージョン対応がデータガバナンス上の転機になる理由
AgentCore Web Searchの一般提供開始時点では、日本からこの機能を使うには米国リージョンへデータを転送する必要がありました。金融・医療・製造業など規制の厳しい業種では、海外リージョンへのデータ送信をポリシーで制限しているケースが多く、導入を見送った企業も少なくなかったはずです。
東京リージョン対応によって、検索クエリも処理もすべて国内で完結します。AIエージェントを設計するときに最初に決めるべき事項のひとつが「データをどこで処理するか」ですが、AgentCore Web Searchはその選択肢に東京を加えました。
カットオフの壁をリアルタイム検索で突き破る
どのLLMにも学習データのカットオフがあります。昨日発表されたサービスの仕様変更や今週のプレスリリースを、AIエージェントが事前学習だけで知ることはできません。AgentCore Web Searchはその空白を埋めます。
競合他社の最新動向を参照しながら週次レポートを自動生成するエージェントや、公開されたばかりの技術ドキュメントを読んでコードレビューを行うエージェントが、東京リージョン内で完結する構成で作れます。AgentCore Web Search自体の追加料金は発生せず、AgentCoreゲートウェイのデータ転送料金のみがかかります。詳細はAmazon Bedrock AgentCore公式ページから確認できます。
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社内データを外に出せないから諦めていた、という声をよく聞きます。
東京リージョン対応で「国内完結×最新情報」の組み合わせがついに実現しました。規制産業でも試せる選択肢が増えたのは素直にうれしいです。
まずは小さなユースケースから、試してみてください。