OpenAIがChatGPTデスクトップアプリの内蔵ブラウザをWebMCPに対応させたことで、ChatGPTがウェブサービスの機能を直接呼び出して操作できるようになりました。

HTMLを読まずに動ける理由

従来のAIブラウザ操作は、画面のHTMLを解析して「このボタンがおそらくログインだ」と推測し、クリックを模倣するという方法でした。精度に限界があり、サイト構造が変わるだけで動かなくなります。

WebMCPはこの仕組みを根本から変えます。ウェブサイト側が「このサイトでできること」を構造化した形で公開できるオープン標準で、「商品検索」「カート追加」「予約確定」といった機能が、AIから直接呼び出せるAPIのように宣言されます。ChatGPTはHTMLを解読する必要なく、そのサイトが提供しているツールを正確に実行できます。

ChatGPTデスクトップアプリの内蔵ブラウザでは、アドレスバーに「サイトツール」という項目が表示されるようになり、そのページが対応しているツールの一覧を確認できます。ChatGPT WorkやCodexは対応サイトを開いた際に自動でツールを検出し、ユーザーの指示に沿って呼び出します(参照:ChatGPT Learn)。

ShopifyやExpediaが既に対応、使えるサービスは急拡大中

Shopifyは数百万のストアフロントをWebMCP対応にしており、ExpediaやInstacart、Targetも導入を進めています。購入や重要な操作には確認ステップが挟まる設計なので、AIが誤って何かを購入するといった事態にはなりません。

同様にAIとブラウザの連携は各社で広がっており、Claude CoworkもChrome拡張なしで社内ポータルやフォームを直接操作できるようになっています。「AI×ウェブ操作」の新しい形が、主要プレイヤー間で一気に広まっています。

OpenAIはこの動きを加速させるために「WebMCP Challenge」も開催しています。10日間のコンテストで上位10名には3,000ドルの賞金とChatGPT Proの1年ライセンスが贈られます。締め切りは2026年9月4日(日本時間5時)です。

定型的なウェブ業務が自動化の対象になる

ウェブを使う業務で「決まった手順を繰り返す作業」はすべて自動化の候補になります。複数のECサイトで競合価格を調べてまとめる、旅費申請のために交通費サービスで経路と金額を確認する、採用管理ツールの状況を定期的に確認して報告する——こうした定型業務が、ChatGPT Workへの指示一本で動くようになります。

WebMCPは現在も対応サービスが拡大中の標準ですが、すでにShopifyの規模で動き始めているという事実は、「AIがウェブを使う」次の形が着実に整いつつあることを示しています。

ウェブで「調べて→クリックして→入力して」を繰り返す作業、地味に時間を取られていますよね。

WebMCPはAIが「ウェブを読む側」から「ウェブと直接つながる側」になる転換点で、対応サービスが増えるほど定型的なウェブ作業がぐっと楽になります。

まずChatGPTデスクトップでサイトツールが使える環境を確認してみてください。

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