月末になると決まって同じことが起きる。Canvaで翌月のバナーを作り、HubSpotの商談ステータスを更新して、会計ソフトからCSVを引き出して経営報告書を作る。それぞれは大した作業じゃないと思っていても、積み上げると毎月4〜5時間が消えていく。人手の少ない中小企業では、この時間が特に痛い。
Claudeを使えば、こうした定型業務のほとんどを任せられる。ZapierやMakeとの組み合わせで設定さえすれば、あとは自動で動く。コードを書く必要はない。
Canvaの投稿制作フローにClaudeを組み込む
SNS用の投稿文とバナー画像を毎週作っているなら、Claudeとの連携が効く。Zapierで「Notionに投稿計画を追加したら」というトリガーを設定し、Claudeにキャプションを生成させる。その文章をCanvaのAPIで指定テンプレートに流し込めば、週1時間かかっていた作業が15分になる。
完璧な仕上がりにはならないかもしれない。でも8割の品質で自動化できれば、残り2割だけ人間が手を加えれば済む。判断が必要な部分だけ自分でやる、という分担が一番効率がいい。まずはInstagramかXの投稿文から試してみると、効果を実感しやすい。
HubSpotのフォローアップメールをClaudeに書かせる
商談後のフォローメールは、書くのに意外と時間がかかる。HubSpotのコンタクトデータをトリガーにして、Claudeに「この会社のこの担当者に、商談内容を踏まえた感謝メールを書いて」と指示するフローを作ると、送信前の確認だけすればいい状態になる。
担当者名、会社名、商談内容をそれぞれ変数にしておけば、パーソナライズされた文章が毎回自動で出てくる。定型コピーとは違い、ちゃんと読んでもらえる文面になる。営業が1日5件の商談をこなす日でも、AIエージェントを使ったフォロー自動化なら対応が滞らない。
会計データの月次サマリーをClaudeで作る
QuickBooksやfreee、マネーフォワードからCSVを書き出し、Claudeに「先月の売上と主な経費のポイントをまとめて」と投げると、3分で経営報告用のサマリーが出てくる。毎月1時間以上かけていたなら、その時間が丸ごと返ってくる。
Claude.aiのProjectsに会計の基準やフォーマットを事前に設定しておくと、毎回同じ精度のアウトプットが安定して出るようになる。担当者が変わっても品質がぶれない、という副次効果もある。社内共有がしやすくなるのも地味にうれしいポイントだ。
全部を同時に始める必要はない。今一番時間を取られている作業を一つ選んで試してみる。1週間後には「あの作業、なんで全部自分でやってたんだろう」と思うはずだ。
コピペで使えるプロンプト集
① 商談後フォローアップメールを自動生成する
商談直後のフォロー連絡
あなたは【会社名】の営業担当として、以下の商談情報を元に丁寧なフォローアップメールを書いてください。 【担当者名】:〇〇様 【会社名】:〇〇株式会社 【商談内容】:【商品・サービス名】についての初回ヒアリング 【商談日】:【日付】 【次のアクション】:【資料送付・再提案など】 要件: ・300文字以内の簡潔な日本語メール ・件名も含めて作成すること ・押し売り感がなく、相手の課題に寄り添うトーン ・署名欄(名前・役職・連絡先)は末尾にプレースホルダーで残す
② 週次SNS投稿キャプションを一括生成する
週1回のSNSコンテンツ制作
あなたは【ブランド名】のSNS担当として、以下のテーマに基づいて今週のInstagram投稿キャプションを3本作成してください。 【ブランドのトーン】:【例:親しみやすく、プロフェッショナル】 【今週のテーマ】:【例:春の新作・サービス導入事例など】 【ターゲット読者】:【例:30代の中小企業経営者】 各キャプションに: ・150文字以内の本文 ・ハッシュタグ5つ ・CTAを1文(「詳細はプロフィールリンクから」など)
③ 会計データから月次経営サマリーを作成する
月末の経営報告・役員会議準備
以下の【先月】の会計データを見て、経営者向けの月次サマリーを作成してください。 【売上データ】:(CSVまたはテキストでここに貼り付け) 出力形式: 1. 先月のハイライト(売上・経費の前月比、特筆事項) 2. 注意が必要なコスト項目(上位3つ) 3. 来月に向けたアクション提案(2〜3点) ・専門用語は避け、経営者が5分で読めるレベルに簡潔にまとめること ・数字は必ず元データから引用し、推測で埋めないこと
「また同じ作業か」と思いながら月末をこなしている方に、ぜひ読んでほしい内容でした。
8割の品質で自動化して残り2割だけ手を入れる、という考え方が特に刺さりました。完璧を求めすぎると自動化が進まないんですよね。
まず一番しんどい作業を一つだけ試してみてください。思ったより早く「これでよかった」と感じられるはずです。