新製品の発表が決まると、広報担当の週次ルーティンが始まります。前回のプレスリリースを開いて日付と製品名を変えて、冒頭を書き直して、担当者コメントを調整してから社内確認へ。慣れていても45分はかかります。週1本のペースなら月3時間、四半期に9時間が「書き直し作業」だけで消えます。
ChatGPTへの情報の渡し方、6項目だけ決める
プレスリリース下書きの手順はシンプルです。製品名・価格・発売日・ターゲット層・解決する課題・代表者コメントの6項目を箇条書きにして、「報道関係者向けのプレスリリースを800字程度で書いてください」と渡すだけです。ChatGPTでもClaudeでも、記者が求める構成(概要→背景→機能→コメント→問い合わせ先)を自動で整えてくれます。ドラフトが出るまで3分弱。確認・微調整込みで15分以内に完結します。
「もっとうまく書いて」という曖昧な指示は失敗のもとです。渡す情報が構造化されているほど精度が上がります。型を一度作れば、次回から6項目の数字と固有名詞を貼り替えるだけです。
毎朝の報道チェックが10分で終わる
業界紙・地方紙・SNSを横断してクリッピングし、要点をまとめて上長へ共有する——このルーティンが、URLを集めてAIにまとめさせる形に変えるだけで、30件のチェックが30分から10分に縮まります。NotionにURLをためてからAIに渡す形が、現時点でいちばん手間が少ないです。
テレビ朝日はGoogle Cloud GeminiのAIエージェントを活用して、ファクトチェック業務を100時間から30分へ短縮しています(99.5%削減)。「記事の事実を確認して整理する」という作業の構造は、広報のモニタリングとほぼ同じです。ChatGPTの無料版でも、URLを貼って「この記事の要旨と自社への影響を3行で」と指示すれば、すぐ動きます。
Notion AIで型を持つと週の頭が変わる
プレスリリース・記者向け説明資料・社内報告メールには、毎回使い回せる構成があります。Notion AIにその構成をテンプレートとして保存して、発表内容の箇条書きを入力するとドラフトが出る。Notionのデータベースに過去リリースを蓄積しておけば、「前回と同じトーンで、簡潔に」という指示も通ります。
記者会見前の質問想定集(Q&A集)も同じ仕組みで作れます。製品特徴と懸念ポイントを渡して「記者から想定される10の質問と回答例を作ってください」と指示するだけです。会見前のプレップが半分の時間で終わります。
考え方は月次報告書をAIで自動化するアプローチと同じです。型を作って渡す。これだけで週4時間近いスロットが広報担当者の手元に戻ってきます。
コピペで使えるプロンプト集
① プレスリリースの下書きを作る
新製品・新サービス発表前の広報準備
あなたは経験豊富な広報担当者です。以下の情報をもとに、報道関係者向けのプレスリリースを800字程度で作成してください。 【製品・サービス名】:【例:新機能付きプロジェクト管理ツール「○○」】 【発売日・提供開始日】:【例:2026年11月1日】 【価格】:【例:月額○○円〜】 【ターゲット顧客】:【例:中堅製造業の生産管理担当者】 【解決する課題・提供価値】:【例:現場データの収集を自動化し、工数を50%削減】 【代表者コメント】:【例:「○○は…」】 構成は概要→背景→機能→コメント→問い合わせ先の順にしてください。
② 報道モニタリングのサマリーを作る
毎朝のクリッピング・報道チェック後の整理
以下の記事URLを読んで、広報担当者向けのモニタリングレポートを作成してください。 【対象URL】:【例:https://example.com/news/2026/article】 【自社・ブランド名】:【例:○○株式会社】 【注目キーワード】:【例:○○業界、AI活用、コスト削減】 各記事について以下の形式で出力してください。 ①メディア名・記事タイトル ②要旨(3行以内) ③自社・業界への影響(あれば) ④対応要否(要対応・経過観察・不要)
③ 記者会見・取材対応の質問想定集を作る
記者会見・プレスリリース発表前のプレップ
以下の情報をもとに、プレスリリース発表・記者会見向けの質問想定集を作成してください。 【発表内容の概要】:【例:新製品○○の市場投入を発表】 【主な特徴・強み】:【例:コスト○%削減、○分で導入可能】 【想定される懸念点・弱点】:【例:価格が競合より高い、導入期間がかかる】 最大10問、回答例(各100字以内)を付けてください。批判的な視点・競合との比較・リスクに関する質問を必ず含めること。
毎週同じようなプレスリリースを書き直しているって、広報あるある中のあるあるだと思います。
型をAIに覚えさせると、次からは「数字を変えるだけ」に変わるんですよね。それを体感した人は手放せなくなります。
まず1本、試しに任せてみてください。感覚が変わります。