NanoCo(ナノコ)のAIエージェントフレームワーク「NanoClaw」が2026年8月20日にSlackとの連携機能を発表したことで、チャット1行を送るだけで役割・記憶・権限を持つAIエージェントチームをSlack上に丸ごと構築できるようになった。

「AIチームを3名で組んで」の一言だけで動き出す

NanoClawのSlack連携では、「マーケティング担当・リサーチ担当・議事録担当の3名のAIチームを組んでほしい」と入力するだけで、それぞれ独立した役割とメモリを持つエージェントが即座に生成される。各エージェントはSlack上で固有のアバターと名前を持ち、互いにメンション(@タグ付け)しながら連携できる。チャンネル内での会話はもちろん、Shared Canvasを使った共同作業も可能で、TelegramやWhatsAppなど他のプラットフォームでも同じ文脈を引き継いで動作する。

これまでSlack上にボットを設置するには、APIキーの設定やWebhookの構築など開発者向けの手順が必要だった。NanoClawはその工程をゼロにし、自然言語のメッセージ一つで定義から起動まで完結させる。

毎回ゼロから説明しなくていい、「記憶する」チームメンバー

従来のSlack向けAIボットは、会話をまたぐと文脈がリセットされた。NanoClawは各エージェントにメモリが紐づくため、先週の指示や過去のリサーチ結果をエージェントが保持し続ける。週次レポート担当のエージェントに「先月と同じ形式で」と送れば、書式の再説明なしに作業を引き継いでくれる。

セキュリティ面では、各エージェントを個別のDockerコンテナで分離して動作させており、Slackのアクセストークンはユーザーのローカルマシンにのみ保存される。NanoClawのSlack連携はSlack Codeに代表されるSlack上のAIエージェント化の流れの一つだが、コーディング特化ではなくあらゆる業務ロールに対応できる点が特徴だ。

Slackがチャットツールから「エージェントチームの常駐拠点」に変わる

これまでのSlack上のAI活用は、メッセージを送って返答を受け取る単発のやりとりが中心だった。NanoClawが変えるのはその前提だ。記憶と役割を持つ複数のエージェントがチームメンバーとしてチャンネルに常駐し、人間と並行して作業する。エージェント自身が別のエージェントにタスクを振り、進捗を確認するといった動きも自然に起こる。

NanoClawは2026年1月、セキュリティ問題で注目を集めたOpenClawの代替として登場し、半年でSlack連携まで実現した。詳細はNanoClaw公式サイトで確認できる。AIエージェントが職場の日常ツールに「定住する」流れは、これから加速していきそうだ。

「AIを使いたいけど、設定が難しそう」——そう感じてSlackのAI活用を後回しにしていた方も多いかもしれません。

NanoClawが面白いのは、エージェントをチームとして束ねる設計にある点です。一人のボットに何でも任せるより、役割が分かれたチームで動く方が実務では安定しやすい。

まずは小さなチームから試してみると、AI活用のイメージが一気に変わると思います。

FREE DOWNLOAD

実務で使えるお役立ちコンテンツを無料で見る

無料会員登録で、実務で使えるAIテンプレート・プロンプト・PDFを受け取れます。

全PDFにアクセスする(無料)

無料会員登録して受け取る