Microsoft 365 Copilotで、エージェントとMCPサーバーを含む「高度パッケージ」のアップロード権限を全社員に許可するかどうかを管理者が設定する期限が、2026年10月25日に切れた。設定を変更しなかったテナントでは現在、すべてのユーザーが高度なCopilotエージェントをアップロードできる状態になっている。

「高度パッケージ」とは何か

今回の対象は「Advanced Package(高度パッケージ)」と呼ばれるもので、2種類ある。アクション付きの宣言型エージェント(Declarative Agent with actions)と、MCP(Model Context Protocol)サーバーを組み込んだエージェントだ。指示文のみで動く基本パッケージ(Declarative Agent without actions)は今回の設定対象外で、この点は混同しやすい。

MCPサーバーは社内システムや外部APIをCopilotと接続する仕組みで、エージェントが「読む」だけでなく実際に「操作」できる範囲を一気に広げる。全社員がアップロードできる状態では、IT部門が把握していない外部連携が社内に持ち込まれるリスクが生まれる。

10月25日を過ぎたテナントで何が起きているか

Microsoftのメッセージセンター通知(MC1472007)によると、このアップロード管理コントロールは2026年9月25日から段階的に展開され、10月25日が設定判断の期限だった。管理者がアップロード権限を特定のユーザーやEntra IDグループに絞らなかった場合、デフォルトの「全ユーザー許可」状態が維持される。

企業規模が大きいほど、この状態を放置するとガバナンス上の問題になりやすい。誰がどんなエージェントを展開したかの把握が難しくなるためだ。社内でCopilotの利用ポリシーがまだ固まっていない組織ほど、今すぐ設定を確認する必要がある。

管理者が今すぐ確認すべき3ステップ

設定はMicrosoft 365管理センターの「Copilot > 設定 > すべての設定 > Advanced package uploads」から変更できる。選択肢は「全ユーザーに許可(デフォルト)」「特定のユーザー・Entra IDグループのみ許可」「全員ブロック」の3つだ。

IT部門主導でエージェント展開を管理したい場合、まず対象グループを絞る設定に切り替えておくのが安全だ。試験的な活用を先行させたいなら、先行ユーザーグループを作ってそこだけ許可し、問題がなければ段階的に広げる方法が現実的だ。全面ブロックは社内のCopilot活用を止めすぎるリスクもあるので、ゼロから制限を積み上げる方針のほうがコントロールしやすい。

Microsoftはこの種の「デフォルト解放型」の機能展開を続ける方向にあり、管理センターのメッセージセンターを定期的にチェックする習慣が管理者には欠かせない。Copilotを組織でどう使い分けるかについては、Copilotの複数AIモデルの使い分け方も参考になる。

「気づいたら設定変わってた」って、IT担当あるあるですよね。

Microsoftはデフォルトで開く方向で動いてくるので、アラートより先に変わってることが多い。今回みたいに期限付きの設定は特に要注意です。

とはいえ、設定場所さえわかれば数分で対応できます。焦らずメッセージセンターを開いてみてください。

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