会議後にOneNoteへ書き込んだメモ、まとめ作業に毎回30分近くかかっていないだろうか。NTTコミュニケーションズでは生成AIを使って商談議事録の作成を30分から5分に短縮し、営業担当者1人あたり年間約400時間の事務作業を削減した実績がある。同じ変化が、OneNoteとMicrosoft 365 Copilotの組み合わせで実現できる。

OneNoteのCopilotは何ができるか

OneNoteのページを開いた状態でCopilotを呼び出すと、主に4つのことができる。ノートの要約、タスクリストの生成、アイデアの掘り下げ、文章の書き直しだ。

会議メモを開いたまま「決定事項と次のアクションをリスト化して」と頼めば、散らかった書き込みがすぐ整理される。ホームタブのCopilotボタンをクリックしてサイドパネルを開くだけで使えて、Windowsデスクトップ版・ブラウザ版の両方で動作する。文章の書き直し機能は「上司向けにトーンを整えて」「箇条書きをまとめて」のような指示にも対応していて、会議メモをそのまま共有用に仕上げるのにも使える。

会議メモを要約してWordやPowerPointに書き出す方法

OneNoteページ内の要約にとどまらず、そのままWordやPowerPointに変換する方法もある。Copilot Notebooksという機能を使う。

Copilot NotebooksのチャットからOneNoteページを参照しながら「このメモをWord文書にまとめて」と指示すると、構造化されたドラフトが生成されWordで編集できる。PowerPointも同様にCopilotが非同期でスライドを生成する機能として一般提供が始まっている。複数回の会議メモをNotebooksに蓄積しておけば「先月の3回の会議で未解決のまま残っている課題を一覧にして」のような横断的な質問もできる。

Copilot NotebooksとOneNoteノートブックの違いとは

ここが最も混乱しやすいポイントだ。

普通のOneNoteノートブックはメモの保管場所で、CopilotはそこにオプションのAI機能として追加される形。一方、Copilot NotebooksはCopilotアプリ内にある専用のAIワークスペースで、OneNoteのページ・Word・Excel・PowerPoint・URL・チャット履歴を1か所に集めて文脈ごと質問できる別の環境だ。両者は連携して動くが、機能の出どころが異なる。Copilot NotebooksとOneNoteの同期のしくみについてはこちらで詳しく解説している。

Copilotが使えるライセンスはどれか

OneNote上のCopilot機能を使うにはMicrosoft 365 Copilotの商用・教育ライセンス、またはCopilot Chatライセンスが必要。Copilot Notebooksについてはさらに対象が広く、Microsoft 365 Personal・Family・Premiumのサブスクリプション利用者も使えるようになっている(OneDriveまたはSharePointのサービスプランが有効であることが条件)。

スマートフォン版のOneNoteアプリからもCopilot Notebooksにアクセスでき、外出先でも同期されたメモを確認・操作できる。自分のライセンスが何かわかりにくい場合は、Microsoftのライセンス確認ページから調べるのが最も確実だ。

CopilotボタンがOneNoteに表示されないときの確認点

まずライセンスの割り当てを確認する。Microsoft 365管理センターでCopilotライセンスが自分のアカウントに紐づいているかをチェックしてほしい。次に、WindowsのInformation Protection(WIP)が有効な端末ではCopilotが動作しない。IT部門で管理されているPCならば管理者への確認が必要だ。アプリのバージョン起因が疑われるときは、Webブラウザ版のOneNoteで試すと表示されることがある。

会議メモのまとめ作業、「終わらない雑務」の筆頭ですよね。

OneNoteを開いたままCopilotに任せると、30分かけていた作業が本当に数分で終わります。Copilot Notebooksとの違いを知ると、どちらを使う場面かも迷わなくなりました。

ライセンスさえ確認できれば今日から使えます。まず今日の会議メモで1回試してみてください。

コピペで使えるプロンプト集

① 会議メモを整理してアクションリストを作る

会議・ミーティング後の議事録作成

あなたは【部署名】のチームリーダーです。以下の会議メモをもとに、①決定事項 ②次のアクション(担当者・期限・タスク内容) ③未解決の課題 の3項目に整理してください。

【会議メモ】
[ここにOneNoteのメモ内容をペースト]

担当者は【山田】のように【】で囲んで表記し、期限は「◯月◯日まで」の形式にしてください。各項目は箇条書きで簡潔にまとめてください。
会議ファシリテーター議事録作成

② 会議メモから上司向け報告書のドラフトを作る

会議後の報告書・資料作成

あなたは【部署名】の担当者です。以下の会議メモをもとに、【上司の役職名】向けの報告書ドラフトを作成してください。

構成:①背景と目的 ②今回の議論内容と主な意見 ③決定事項 ④今後のスケジュールと担当

【会議メモ】
[会議内容をペースト]

読み手は詳細を知らない前提で書いてください。文体はです・ます調、分量はA4一枚相当でお願いします。
ビジネスパーソン報告書作成

③ 複数回の会議から未解決課題を一覧化する

プロジェクト管理・進捗確認

あなたは【プロジェクト名】のプロジェクトマネージャーです。以下の複数回の会議メモから、現在未解決のまま残っている課題を抽出してください。

出力形式:
・課題名
・最初に挙がった日付
・現在の状態(未着手・検討中・保留)
・推奨する次のアクション

【会議メモ(複数回分)】
[ここに蓄積された会議メモをペースト]

同じ課題が複数回登場する場合は1件にまとめ、最新の状態を記載してください。
プロジェクトマネージャー課題管理