研修のたびに、スライド作りと参加者へのフィードバック返信で丸一日が消える。そんな体験をしている人は多いはずです。教材の更新、テスト問題の作成、アンケート集計——どれも「誰かに任せたい」と思いながら、ずっと自分でやってきた仕事です。

ChatGPTやClaudeを使えば、その大半を変えられます。研修担当者がAIを取り入れるなら、まず教材制作から着手するのが近道です。

教材制作:ゼロから作らなくていい

たとえばビジネスマナー研修の資料を作るとき、ChatGPTに「中途入社3年目の営業職向けに、クレーム対応の基本を教える30分研修のスライド構成案を作って。見出しと各スライドの要点を箇条書きで」と伝えるだけで、たたき台が5分以内に出てきます。

0→1の作業が最も時間を食う。そこをAIに任せることで、担当者の仕事は「作る」から「整える」に変わります。

テスト問題も同様です。「以下の研修資料を読んで、理解度確認用の選択式問題を5問作って。正解と解説付きで」と渡すだけで、一からチェックリストを書く手間が省けます。

フィードバック対応:個別コメントをAIに下書きさせる

研修後のアンケートで「もう少し具体例が欲しかった」「グループワークが多すぎた」といったコメントが20件届く。一件一件に返信するのは現実的ではありませんが、完全に無視もできない。

そこでClaudeに、アンケート結果をまとめて貼り付け、「この意見群を踏まえて次回研修への改善点と、参加者へのお礼兼フィードバック文を書いて」と頼むと、ドラフトが数分で出てきます。担当者は確認と微調整だけ。返信作業が1時間から15分に縮まります。

ライフネット生命保険では、社内勉強会とAIリテラシー教育を組み合わせた結果、導入2ヶ月で業務時間152時間を削減し、社員のAI利用率が100%に達しました。研修担当者が主導してAI活用推進の場を作ると、会社全体の生産性底上げにつながります(参考:ライフネット生命保険)。

効果測定:Cursorで集計スクリプトを作って自動化する

研修の「効果」を測るのに、毎回Excelを手作業で集計している担当者は多いです。事前・事後テストのスコア比較、部門別の習得率——単純だけど時間がかかる作業です。

Cursorを使えば、コーディング経験がなくても「このCSVからテスト前後のスコア差を部署別に集計して、グラフ化するスクリプトを作りたい」と伝えるだけでコードが出てきます。作ったスクリプトは次の研修でも使い回せるので、効果測定の作業が毎回ゼロからにならなくなります。

教材制作、フィードバック処理、効果測定——この3つにAIを入れると、研修担当者の仕事は「作業者」から「設計者」に変わります。週15時間かけていた準備作業が、5時間程度に縮む感覚を持てる人が出てきています。法務業務でも同様の変化が起きていますが、共通するのは「繰り返しの多い作業から着手する」ことです。

研修担当って、本当に「一人でなんでも」になりがちですよね。

AIを使うと、一番しんどい「ゼロから作る」をスキップできるのが大きい。

まず1回だけ試してみると、「これで良かったんだ」となるはずです。

コピペで使えるプロンプト集

① 研修スライドの構成案を自動作成する

新規または更新研修教材の初稿作成

あなたは【職種/部門名を入れる:例:営業部門】向け社内研修の設計者です。以下の条件で研修スライドの構成案を作成してください。

対象受講者:【例:中途入社1年目の営業職】
研修テーマ:【例:クレーム対応の基本フロー】
研修時間:【例:45分】
実施方法:【例:集合研修・オンライン研修】

出力してほしいもの:
1. スライドタイトル一覧(10枚前後)
2. 各スライドの要点(3〜5箇条)
3. 受講者に最も伝えたい1文

研修後に参加者が実務で使えることを意識してください。
研修担当者教材制作

② 研修後アンケートを分析して改善案を作る

研修後アンケートの集計・次回改善対応

あなたは社内研修を担当する人事担当者です。以下の研修後アンケートのコメントを分析し、次回研修の改善案と参加者への返信文を作成してください。

【研修後アンケートのコメントを貼り付ける】

出力してほしいもの:
1. コメントの傾向まとめ(ポジティブ・改善要望別)
2. 次回研修の改善点3つ(優先順位付き)
3. 参加者全員へのお礼兼フィードバックメール文(200字程度)

担当者がそのまま使えるよう、具体的な表現で書いてください。
研修担当者フィードバック対応

③ 研修テーマに合わせた理解度テストを作成する

研修後の理解度確認テスト問題の作成

あなたは社内研修の教材設計担当です。以下の研修資料を読んで、受講者の理解度を確認するテスト問題を作成してください。

【研修資料の内容を貼り付ける】

作成条件:
- 問題形式:4択の選択式
- 問題数:【例:5問】
- 難易度:【例:研修直後に受講者の8割が正解できるレベル】
- 出題ポイント:実務で使う重要な内容に絞る

出力形式:
各問について「問題文・選択肢A〜D・正解・解説(1〜2文)」の順で書いてください。
研修担当者テスト作成