SalesforceがDreamforce 2026(9月15〜17日、サンフランシスコ)直前の9月11日、職種特化型のAgentforceエージェント7種を一斉公開した。Casey・Paige・Carter・Hunter・Marshall・Piper・Finとそれぞれ名前のついたAIが、担当業務ごとに動き始める。

7種のエージェントがそれぞれ担う業務

カスタマーサポートを受け持つCaseyは、音声・SMS・WhatsApp・WebチャットをまたいでFAQ対応・返品処理・アカウント管理・人間へのエスカレーションを自律的にこなす。IT・HRの社内問い合わせはPaigeが受け持ち、Slackやポータルでの対応を完結させる。ECの購買導線はCarterが担い、商品の検索・比較からチャット内チェックアウトまでをワンストップでサポートする。

インバウンドリードの初期対応とパイプライン生成はPiper、サプライチェーンと後工程の業務自動化はMarshall、複雑なカスタマー体験フローはFinが受ける。アウトバウンド営業のHunterは、リサーチからアウトリーチまで数週間単位で自律動作し、担当営業と並走しながら案件を前に進める。Caseyのようなカスタマーサポート特化エージェントの活用に関心があれば、CSチームへのAIエージェント導入ガイドも参考になる。

なお、顧客は各エージェントの名前を自社ブランドに合わせてリネームできる。

6種はGA済み、Hunterは2026年11月に一般提供へ

Casey・Paige・Carter・Piper・Fin・Marshallの6種はすでに一般提供中(GA)。Hunterだけがパイロット段階で、GAは2026年11月の予定だ。Hunterが扱う「数ヶ月単位のアウトバウンド営業プロセス」は長期自律動作が必要で、単発のチャット応答とは構造が異なる。別フェーズで慎重に展開している背景はそこにある。

「AIを入れる」から「担当者を割り当てる」への転換

これまでの企業向けAI導入は、エージェントの動作ロジックを自社で設計する工数が伴った。今回のリリースで変わるのは、そのゼロからの設計が不要になること。担当者を選んでチャネルにつなぐだけで、Caseyが初日からCSを、Piperが初日からリード対応を始める。SalesforceはDreamforceのテーマを「agentic enterprise(エージェント型企業)への転換」と定めており、公式発表ページでは7種の詳細スペックと対応チャネルを確認できる。

「AIを入れる」フェーズから「AIに業務担当者を割り当てる」フェーズへ。7人のエージェントはその転換を、名前とともに体現した。

「AIを活用しなきゃ」と思いながら、どこから手をつけるか迷っている方、多いんじゃないでしょうか。

今回の発表でおもしろいのは、エージェントに名前がついていること。Caseyが入社した、みたいな感覚で使い始められるのは、組織にとって地味に大きな違いだと思います。

まずはCaseyをCSの問い合わせに当ててみる——そこからAgentforceを体感してみてください。

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