Google Workspaceが管理コンソールに「Admin Assist」を導入したことで、スーパー管理者はヘルプページを検索しなくても、Geminiとの会話だけで設定変更やトラブル対応が完結できるようになりました。2026年8月に公開された機能で、情シス担当者の管理業務に直接効いてきます。

管理コンソールで「質問できる」が当たり前になる

Admin Assistが提供するのは2つの機能です。

ひとつはGeminiサイドパネル。管理コンソールのほぼ全ページで右上から開けるパネルで、「特定ユーザーに2段階認証を強制したい」「グループメールへの外部送信を制限したい」といった要件を自然な言葉で入力すると、手順がステップバイステップで表示されます。管理のベストプラクティスを確認する使い方もできます。

もうひとつは検索オーバービュー。コンソール上部の検索バーに質問を入力すると、Google Workspaceのヘルプセンター記事を自動で要約し、答えと具体的な次のアクションを直接提示してくれます。「ヘルプのどこに書いてあるか」を自力で探す手間がほぼゼロになります。

従来30分かかっていた作業が変わる

典型的な対応フローはこうでした。公式ヘルプを開いて、目的のページを探して、手順を読みながら管理コンソールの設定画面を行き来する。慣れていない担当者だと、ひとつの設定変更に30分以上かかることも珍しくありませんでした。

Admin Assistはこのプロセスを「質問する→手順と設定画面への案内が出る」の流れに変えます。「どのメニューに行けばいいかわからない」という状況も、会話の中で案内してもらえるようになります。ひとつの設定作業にかかる時間が、数分単位で変わってくる場面は多いはずです。

情シスを兼務する担当者ほど差が出る

恩恵が大きいのは、情シスを専業でやっていない担当者です。年に数回しか触らない機能をそのたびに一から調べ直す手間がなくなります。新入社員のアカウント追加、退職者データの処理、組織単位でのポリシー変更——普段は別の業務を抱えながら対応しなければならない作業が、Geminiとの対話で片付くようになります。

Google WorkspaceでのGemini活用範囲は管理業務にまで広がっており、GmailをAIエージェントが自律管理する「Gemini Spark」と合わせると、Googleのサービス全体でAIが業務の担い手として機能し始めていることがわかります。

Business版スーパー管理者は今すぐ確認できる

現時点の対象は、Google Workspace Businessエディション利用組織のスーパー管理者のみです。委任管理者(Delegated Admin)は利用対象外で、機能はデフォルトでオンになっているため、追加の設定は不要です。

管理コンソール(admin.google.com)を開いて右上にGeminiのアイコンが表示されていれば、すでに使える状態になっています。まず試してみるなら「新しいユーザーを追加する手順を教えて」と入力するところから始められます。

情シス兼務の方って、「久しぶりに設定変えなきゃ」という瞬間が一番つらいですよね。

Admin Assistがあれば、その「どこだっけ?」を会話で解決できるようになります。Googleが管理業務の裏側まで手を伸ばしてきたな、という印象です。

まず1回使ってみると、精度を自分の目で確かめられます。

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