MicrosoftがCopilotとMicrosoft 365 Copilotを1つのアプリに統合するロールアウトを2026年8月18日に開始したことで、個人アカウントと職場アカウントを1本のアプリで切り替えながら使えるようになりました。同日、Deep Research・Podcasts・Group Chatという3つの機能が終了し、無料で使えるAI機能の範囲が大きく変わっています。

個人アカウントと職場アカウントが1つのCopilotアプリに統合

これまでCopilotとMicrosoft 365 Copilotは別々のアプリとして存在していました。今回の統合で、個人・職場・学校のアカウントを1本の「Microsoft Copilot」アプリ内で切り替えて使えるようになります。データはアカウントごとに分離されたままなので、仕事のドキュメントが個人のチャット履歴に混ざる心配はありません。

ロールアウトはウェブ版とモバイル版から先行しており、WindowsデスクトップとMacアプリは9月以降に本格展開が予定されています。アイコンは新デザインに変わり、名称は「Microsoft Copilot」に統一されます。今後はMicrosoft 365アプリからCopilotを呼び出す場合も、同じCopilotアプリとシームレスにつながる形が目指されています。

無料のDeep Researchが8月18日に終了、後継は有料プランのみ

同日終了した3つの機能の中で、業務への影響が大きいのはDeep Researchです。ウェブ上の複数ソースをまとめて長文レポートを生成するこの機能は、無料ユーザーに広く開放されていましたが、8月18日以降は新規作成ができなくなりました。後継の「Researcher」はMicrosoft 365 Premiumの有料プランか、法人向けCopilotライセンスを持つユーザー向けに限定されています。

保存済みのDeep Researchレポートは引き続き閲覧でき、Word形式へのエクスポートも可能です。一方、PodcastsとGroup Chatはデータごと完全に終了しており、作成・閲覧ともにできなくなりました。Deep Research廃止後の乗り換え先については別記事で詳しく紹介しています。

9月のデスクトップ展開で職場のAI環境を整理する3つのポイント

今回の統合ロールアウトは、9月以降のWindowsデスクトップ版展開で多くの職場に届きます。その前に見直しておくと動じないポイントが3つあります。

1つ目は、Deep Researchを業務フローに使っていたチームの代替ツール選定です。PerplexityのDeep ResearchやChatGPTのDeep Researchが現時点での有力な選択肢です。2つ目は、CopilotとMicrosoft 365の統合に伴うアクセス権とポリシーの整理です。TeamsやSharePointでバラバラに設定していたCopilot関連の権限を、この機会にまとめて確認しておくと9月以降の切り替えがスムーズです。

3つ目は、AIツール選定の基準の更新です。「何が無料で使えるか」を軸に選んできた人は、「どの有料プランが自分の業務に合うか」に基準を切り替えるタイミングに来ています。Microsoftが目指す「スーパーアプリ」構想では、高度な機能は段階的に有料化されていく方向が続きそうで、今回の変化はその流れの一部です。

「Deep Researchが使えなくなってる」と気づいたとき、少し焦りますよね。

でも、アプリが1本になることで複数のアカウントを行き来する手間が省けるのは、地味に大きな改善だと思っています。使い勝手が整理されるタイミングでもあります。

9月の本格展開が来る前に、自分やチームの使い方を一度見直してみてください。

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