AnthropicがClaudeの音声モードをOpus・Sonnetに対応させたことで、有料ユーザーは会話AIの処理精度を目的に合わせて選べるようになった。これまでVoice Modeは、どのプランを使っていても音声会話がすべてHaiku(最軽量モデル)にルーティングされていた。複雑な質問も、速度優先の小さなモデルにしか渡せなかった。

Opus・Sonnet・Haikuを会話中でも切り替えられる

今回のアップデートで音声会話中に選べるのはOpus・Sonnet・Haikuの3種類。モデルピッカーから切り替えると、以降の応答が選択したモデルで処理される。起動時のデフォルトは「テキストチャットで最後に使ったモデル」が適用される設計なので、ふだん仕事の相談にOpusを使っているなら音声もOpusから始まる。

精度の高いモデルが声で動かせると何が変わるか。長い文脈を持つ議論、曖昧な前提を整理しながら進む会話、複数の条件を比較して結論を出す相談など、Haikuでは厳しかった種類のやり取りがVoice Modeで扱えるようになる。移動中の営業準備や、議事録の内容を口頭で確認しながら修正指示を出す、といった使い方が現実的になった。

アプリコネクターも音声に対応、GmailやCalendarと声でやり取りできる

同時に、アプリコネクターが音声モードに統合された。Gmail・Google Calendar・Slack・Canva・Notionと連携することで、「明日の会議スケジュールを読んで」「Slackに来た承認依頼をまとめて」のような操作を声だけで完結させられる。日本語を含む10言語の音声入出力もベータとして追加された。

OpusとSonnetを音声で使えるのは有料プランのユーザーのみ。無料ユーザーはHaikuのみで、連携できるアプリも1つに制限される。有料ユーザーは複数のアプリを同時に有効化できる。

音声AIの差別化はこれまで「話し声の自然さ」に集中していた。今回のアップデートはその軸を変えた。精度の高いモデルを声で呼び出せるようになったことで、「声で複雑な仕事を進める」が本格的な選択肢になりつつある。TechCrunchも7月23日付けの記事でこのアップデートを詳しく報じている。

音声で複雑な相談ができない、と感じていた方も多いはずです。

Haikuが悪いわけじゃないんですが、Opusで考えてほしい内容を声でぶつけると、ちょっと物足りなかった。それが解消されたのは素直にうれしいです。

日本語にも対応したので、移動中や手が離せないときの壁打ち相手として、ぜひ試してみてください。

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