MicrosoftのSharePoint Copilotが、社内に蓄積した情報からWord・Excel・PowerPointを自動生成する機能に対応した。SharePointに保存された書類やリストの内容をもとに、自然言語の指示だけで完成形のOffice書類が数分で出来上がる。7月のアップデートで正式にロールアウトされた。

コピペして資料を作る手間がなくなる

社内資料を作るときによくある光景がある。SharePointに上がった書類を開いて必要な部分をコピーし、新しいWordやPowerPointに貼り付けていく——。その繰り返しが、まとまった時間を奪っていた。

Copilot in SharePointの新機能は、この手順をひとつにまとめる。SharePointのサイトやドキュメントライブラリをCopilotに指定し、「この内容でPowerPointを作って」と依頼するだけで、構成済みのスライドデッキが出てくる。Wordの文書やExcelのブックも同様で、議事録のまとめ、レポートのドラフト、データ整理済みのシートをそのまま受け取れる。インタラクティブなHTMLレポートの生成にも対応した。

蓄積されたナレッジが動き始める

変わるのは作業時間だけではない。これまでSharePointは「書類を置いておく場所」に近かった。参照するにも検索して開いて読んでというステップが必要で、蓄積されたナレッジが業務に活かされにくい面があった。

CopilotがSharePoint上の情報を直接処理して成果物を生成する仕組みになったことで、積み上がってきた議事録や過去プレゼン・マニュアルが「作業の素材」として機能し始める。情報が変わらなくても、活用の仕方が変わる。

生成したコンテンツには参照元のリンクが自動で付く仕様になっており、どの資料から情報を引いたかが分かる。これまでは「本当にSharePointの内容通りか」を手動で確認する必要があったが、その手間も減る。

6月から全Copilotライセンスに標準で有効化

Copilot in SharePointは、2026年6月16日からMicrosoft 365 Copilotライセンスを持つ全ユーザーにデフォルトで有効化されている。追加費用は不要で、設定変更もいらない。SharePointのサイト上でCopilotを呼び出すだけで、今日から使える。

TeamsのAI会議アーカイブをCopilotがSharePoint経由で参照できる仕組みも8月から標準搭載される予定で、Microsoft 365全体でCopilotの連携が広がり続けている。SharePointをすでに使っている企業にとっては、新しいツールを導入しなくても、普段のフォルダに情報を置いておくだけで活用の幅が広がっていく変化だ。

ドリップドリップ(執筆)

共有フォルダにある資料を毎回コピペしながら作り直す——あの時間、なくなるんですね。

SharePointに置いてあった書類が「見るだけのもの」から「使えるもの」に変わる感覚は、個人的にかなり大きいと思っています。

まずは手元の1枚のスライドをCopilotに作ってもらうところから試してみてください。

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