Runwayが「Agent 2.0」を発表したことで、広告動画の量産とローカライズが、1つのプロンプトで完結するようになった。

広告メトリクスを渡すと次の素材が自動で生まれる

Agent 2.0の核心は、データとクリエイティブをつなげる点にある。Meta・YouTube・TikTok・Google広告のパフォーマンスデータをアップロードすると、エージェントが結果を分析し、次にテストすべき広告素材を自動生成する。「どの訴求がどの媒体で刺さっているか」を人間が読み解いてディレクターに伝え、制作チームに指示を出す——そのサイクルをエージェントが代わりに回す。

SNS担当者向けには、先週のエンゲージメントデータを渡すだけで、今週の投稿コンテンツを1セッションで生成できる機能もある。フォーマット変換も自動で、1つの動画から9:16(リールズ・ストーリーズ)、16:9(YouTube)、1:1(フィード)の3種類を同時に書き出せる。広告チームが手作業でやってきた「サイズ違い書き出し」がなくなる。

ローカライズが「作り直し」から「差し替え」になる

グローバル展開のときにネックになるのが、市場ごとのローカライズ作業だ。コピーを翻訳して、映像を撮り直して、ナレーションを録り直す——各市場でゼロから積み上げるコストは、規模の小さなチームには重い。

Agent 2.0はそこを変える。「このキャンペーン動画を北米向けにローカライズして」と指示するだけで、コピーの翻訳とビジュアルの差し替えを自動処理する。翻訳の自動化は各社で実証が進んでいるが、動画のビジュアルごとローカライズできるのはRunwayならではの強みだ。多言語ダビング機能もあり、既存動画のナレーションを別言語に変換することも1コマンドでできる。リージョンごとに素材を作り直す必要がなくなる。

Agent SkillsでコーディングエージェントからAPIを直接呼べる

同時にRunwayは「Agent Skills」もGitHubで公開した。Claude Code・Cursor・OpenAI Codexなど、コーディングエージェントからRunwayのAPIを直接呼び出せるスキルセットだ。

「この10枚の商品写真から、それぞれInstagramリール向けの9:16動画を生成して」と指示すると、エージェントがAPIをたたき、完成ファイルをダウンロードするまでを自動で処理する。数百件のバッチ生成にも対応しており、制作の自動化をコードと組み合わせたい開発者やマーケターにとって実用的な選択肢が増えた。対応モデルはGen 4.5・Veo 3など複数あり、用途に合わせて選べる。

動画マーケの「制作」と「運用」の壁が消える

今まで、動画広告のチームは「作る側」と「回す側」に分かれていることが多かった。制作チームが素材を作り、運用チームがA/Bテストを回し、結果を見てまた制作チームに戻す——このループに時間がかかっていた。

Agent 2.0はその往復を短縮する。パフォーマンスデータを渡せば新しい素材が生まれ、またテストが回る。少人数のチームが大量のテストを継続的に回せるようになれば、動画広告のあり方そのものが変わる。ローカライズのコストが下がれば、国際展開を一部の大企業だけのものでなくなる可能性もある。

ドリップドリップ(執筆)

広告って、作る作業よりも「どれが効いたか確認して次を考える」ループが地味に大変ですよね。

Agent 2.0はそこを丸ごと自動化しようとしていて、ローカライズまで1コマンドで動くなら、これは動画マーケの仕事の仕方がかなり変わると思います。

まずは自分のチームの広告データを渡してみるところから、試してみてください。

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