GoogleがWorkspace Studioのフローに、カスタムスターター・カスタムステップ・サードパーティ連携・Webhookの4機能を追加したことで、GmailやGoogle DocsなどのWorkspaceツールと、SlackやSalesforceなど外部SaaSを直接つなぐ自動化フローが構築できるようになった。2026年9月17日から段階展開が始まり、これまで「Workspaceの中だけ」に閉じていた自動化の範囲が外の世界へと広がった。
サードパーティ連携とWebhookで、WorkspaceフローがSaaSとつながった
カスタムスターターは、他のアプリのイベントを起点にフローを起動できるトリガー機能だ。Salesforceで商談ステータスが変わった瞬間にGmailの下書きを自動生成する、といった実装が可能になる。カスタムステップはApps Scriptで書いた独自ロジックをフロー内で実行できる機能で、社内固有のルールや計算式もフローに組み込める。サードパーティ連携はWorkspaceと外部サービスの間でデータを受け渡す仕組みで、Webhookは外部エンドポイントへHTTPリクエストを送信して連携先のアクションをトリガーする。iPaaSツールを介さずに、Workspace Studioから直接外部サービスを操作できるようになったのが今回の核心だ。
Googleフォームへの問い合わせが自動でSlackに届く
具体的な使い方として、Googleフォームへの問い合わせをSlack特定チャンネルへ自動転送、受注Spreadsheetの更新をトリガーに社外CRMへデータを送信、BigQueryの集計を定期的に外部BIツールへ連携、といった処理がWorkspace Studio内で完結できる。これまでZapierやMakeで組んでいた自動化をWorkspace Studioに集約できるケースが増えそうだ。GeminiによるWorkspaceのMCP連携と組み合わせれば、Gmailを起点にCRM操作までを一気通貫で動かすフローも現実的になってきた。
全機能はデフォルトOFF、IT管理者が段階的にコントロールできる
追加された4機能はすべてデフォルトでOFF。管理者が許可した範囲でのみ有効になる。WebhookのURLホワイトリスト機能はBusiness Plus以上のプランに限定されており、エンタープライズ向けのセキュリティコントロールも整備されている。個人の野良自動化が広がりすぎることなく、IT管理者が段階的にコントロールしながら展開できる設計は、実際の導入判断を後押しするポイントになるはずだ。
Workspace Studio自体は2025年12月に公開されたサービスで、2026年に入ってからNotebookLM連携・Gems対応など毎月のように機能が追加されてきた。今回のWebhook・外部連携の追加で、単体AIアシスタントというよりオーケストレーション基盤として本格的に機能し始めた印象だ。公式ブログで全機能の詳細が確認できる。
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Workspaceの外とつながりたいときに、わざわざZapierを使っていた方、多いんじゃないでしょうか。
今回の追加でおもしろいのは、WebhookとサードパーティIntegration(連携)です。これがあれば、Workspaceのフローを完結しながら、SlackやCRMへのデータ連携まで一気に構築できます。
まずWebhookだけでも試してみると、何が変わったか実感しやすいですよ。