Microsoftが2026年9月に発表した新しいCopilotに「Today」が搭載されたことで、メール・カレンダー・Teamsのスレッドを横断して朝の優先タスクをAIが自動でまとめ、すぐ行動できる形で提示されるようになった。

Todayが仕分けるのは「見逃し」「今すぐ」「後回し」の3種類

Todayは、メール・カレンダー・Teamsのスレッド・会議・タスクを一括で読み込み、「何を見逃したか」「今すぐ対応すべきか」「待っていいか」を自動で分類する。

特徴は、単なるサマリーで終わらず、アクションまで進める点だ。返信が必要なメールには下書きが生成され、スケジュール変更が必要な会議には調整案がすでに用意される。フォローアップを忘れていたスレッドも、前後の文脈ごと引き出してくれる。Microsoftの公式ブログでは「Todayは仕事を見せるだけでなく、仕事を進める」と説明されている。

朝の「状況把握タイム」が消える

これまでの朝の作業では、メールを開いて読み、Teamsを確認し、カレンダーを見て今日の予定を整理し、どれから手をつけるか自分で考える必要があった。この一連の流れが、Todayで一度に整理される。

優先度の判断もAIが担う。緊急度・文脈・関係者の状況を組み合わせ、「まず対応すべきもの」を上に出す仕組みだ。自分で仕分けていた時間が、そのまま実作業に使えるようになる。朝の情報整理に毎日15〜30分かかっていたとすれば、その時間がほぼゼロになる計算だ。

同じ9月のアップデートでは、CopilotにWordとExcelが統合された「Office in Copilot」も発表されており、文書作成・データ分析・コミュニケーション管理がひとつのインターフェースに集約される方向が加速している。

TodayとAutopilot、2つのAIの役割分担

今回のアップデートで合わせて注目されるのが、Autopilotとの役割分担だ。Todayが「今日やるべきことを整理する」のに対し、Autopilotは「決まったことを継続して実行する」機能として位置づけられている。朝にTodayで優先度を確認し、定型作業はAutopilotに引き渡すという流れが想定される。

その間をつなぐ「Home」もあわせて提供される。Homeは現在取り組んでいる仕事を中心に表示し、Todayは次にやるべきことへ誘導する。今日の仕事の流れをCopilotが俯瞰して管理する設計だ。

「まとめて渡す」から「次の動作まで用意する」へ

これまでの多くのAIツールは、情報を整理して渡すところで止まっていた。Todayが違うのは、整理の結果がそのまま「編集できる状態」で手元に届く点だ。確認して送信するだけ、変更ボタンを押すだけ、という次の動作まで準備されている。

Todayは現在プレビュー段階にある。Microsoft 365のCopilotが提供されている環境での展開が予定されており、一般公開のスケジュールは順次アナウンスされる見通しだ。「AIが情報をまとめる時代」から、「AIが次の動作まで用意する時代」への移行を、今回のアップデートは明確に示している。

朝イチのメールチェックって、思いのほか体力を使いますよね。何から返せばいいか考えるだけで、もう疲れてしまう。

Todayは「整理して見せる」だけでなく、返信の下書きまで用意してくれるのが面白いところです。情報を渡されるより、動ける状態で渡してもらえる方がずっとラクだと気づかされます。

プレビュー段階なので、まずは使ってみる価値があります。朝の30分がどう変わるか、体感してみてください。

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