Microsoft 365 Copilot Chatに「スキル」機能が追加されたことで、ユーザーが自分専用のAI指示セットを作成し、チームで共有できるようになった。マイクロソフトが2026年10月9日付のMessage Center投稿(MC1493223)で発表し、同月中にロールアウトが始まる。
スキルとは、Copilotに覚えさせる指示のまとまり
スキルとはCopilot Chatに登録できる「タスク固有の指示セット」のことだ。指示文のほか、オプションでファイルやスクリプトも付属させられる。「このテンプレートで議事録をまとめて」「社内用語を使った文体で返信して」といった定型的な指示をスキルとして保存しておけば、毎回プロンプトを打ち直す手間がなくなる。
Copilotはリクエストの内容を自動判定し、合致するスキルを自動で呼び出す仕組みだ。自動呼び出しが不要な場面ではユーザー側でオフにすることもできる。明示的に選びたい場合はContext IQの「エージェントとスキル」セクションから手動で選択できる。
作るのも共有するのも、ユーザー自身でできる
特徴的なのは、IT担当者を介さなくても一般ユーザーがスキルを作れる点だ。作成・編集・アップロードのほか、同僚へのシェアもできる。管理者視点では、Microsoft 365管理センターからスキルをテナント全体へデプロイしたり、不適切なものをブロックしたりと、制御の粒度が細かい。Copilot ChatだけでなくCopilot Coworkにも同じスキルが適用されるため、会議・文書・チャットをまたいで一貫した動作が保てる。
なお同様の「スキル」設計はGoogleでも広がっており、GeminiのGemsがSkillsに移行している。主要なAIアシスタントが揃って「教えておけばAIが使う」仕組みに向かっている。
「汎用AI」から「自分専用AI」へ
これまでのCopilotは「何でもできるが、何も知らない」状態に近かった。スキル機能の登場で、個人や組織の文脈をあらかじめ仕込んだAIとして使えるようになる。
営業チームが「提案書の締め方はこのトーンで」というスキルを共有すれば、全員のCopilotが同じ書き方を踏襲する。バックオフィスが「稟議書は以下の形式で」というスキルを設定すれば、誰が入力しても同じフォーマットで出力が返ってくる。一度作れば繰り返し使え、メンバーが増えてもナレッジが引き継がれる。実務的な波及効果は小さくない。
10月ロールアウト時点ではInformation Barriersへの対応は含まれないが、2026年11月に追加される予定だ。機能の詳細はMicrosoft 365 Message Center(MC1493223)で確認できる。
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毎回同じプロンプトを入力している、そのひと手間が地味に疲れますよね。
スキル機能はその繰り返しをまるごと引き受けてくれます。チームでシェアできるのも嬉しいポイントで、「自分だけ効率化」ではなくチーム全体の底上げになるのが面白い。
まずよく使うプロンプトを1つスキルにしてみるだけで、使い勝手がかなり変わると思います。