PerplexityがAsk 2026開発者会議でComputer Enterprise版を正式公開したことで、Slack・Salesforce・Snowflakeなど企業向けツールと直結するAIエージェントが解放された。約20のAIモデルを状況に応じて使い分けながら、調査からアクション実行まで1つのエージェントで完結させる設計だ。
SlackへのメンションでSnowflakeのデータ集計まで動く
Computer EnterpriseはSlackのDMやチャンネルメンションに直接応答し、コード生成・データ分析・定期ワークフローの実行をその場でこなす。Snowflakeとの連携では自然言語の質問がSQLに変換され、スキーマや過去のクエリパターンを学習した「Data Map」を自動生成する仕組みになっている。「先月の顧客別売上を教えて」と話しかけるだけで集計結果が返ってくる。
Salesforce・SharePoint・Datadog・HubSpotとのコネクタも用意されており、複数ツールをまたいだ情報の集約やレコードの更新が1つのエージェントで実行できる。OpenAIのDotsエージェントなど複数の常時稼働型AIが出そろってきた流れの中で、Perplexityは「リサーチから実行まで1ツール」を強みとした差別化を打ち出した形だ。
約20のAIモデルをタスクで切り替える構成
バックエンドにはAnthropicのClaude・GoogleのGemini・xAIのGrok・OpenAIのモデルなど約20のAIが組み込まれており、推論・リサーチ・長文処理・画像生成など作業の性質に応じて最適なモデルに自動で委任する。単一モデルの限界をマルチモデル連携で補う設計だ。
業務別のワークフローテンプレートも提供されており、法務の契約書レビュー・財務の監査補助・営業の商談前調査・カスタマーサポートのチケット振り分けがあらかじめ用意されている。毎回プロンプトを組み立てる手間なく、テンプレートを起点に実運用に入れる。
Microsoft CopilotとSalesforceへの正面競合
PerplexityはこのリリースをMicrosoft CopilotやSalesforce Agentforceと直接競合するAIエージェント市場への参入と位置づけている。セキュリティ面ではSOC 2 Type II認証済みで、ゼロデータ保持のオプションも選択でき、機密性の高い法務・財務業務への対応を意識した構成だ。
プランはEnterprise Maxとそれより機能・クレジット数を絞ったEnterprise Proの2段階。Enterprise Maxは月額325ドル・年契約で年3,250ドル(1席あたり)、Enterprise Proは月額34ドルで、利用量に応じて選択できる。詳細はPerplexityの公式料金ページで確認できる。
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「Slackでメンションしたら、データ集計まで終わってた」というのが実現する時代になってきましたよね。
ツールをまたいでAIが動いてくれることで、自分がやる「つなぎ作業」がなくなるのが一番の変化だと思います。
どのツールが自社に合うかは少し見極めが必要ですが、まずはSlack連携から試してみる価値はありそうです。