OpenAIが2026年10月28日に発表したことで、ChatGPTの個人AIエージェント「Dots」がiMessageとRCSに対応し、専用アプリなしでスマホの標準メッセージアプリから直接AIエージェントに指示を送れるようになった。現時点では米国のChatGPT Proユーザー向けのプレビューとなっている。
連絡先に登録するだけ——専用アプリは不要
設定の手順はシンプルだ。ChatGPTアプリでDotのプロフィールを開き、「Texting」を選択して電話番号を認証する。届いた連絡先カードをアドレス帳に保存すれば、以後は普通の友人に送るのと同じ操作でDotにメッセージを送れる。iPhoneではiMessage、AndroidではRCS対応で、どちらも別途アプリのダウンロードは不要だ。
ただし対応しているのは1対1のやり取りのみで、グループチャット・通話・FaceTimeには現時点で非対応。また、メッセージ送受信にはLinqというサービスが中継するため、テキストはエンドツーエンドの暗号化がない。OpenAIもこの点を認めており、機密性の高い内容のやり取りには注意が必要だ。
DotからLINEのように通知が届く時代へ
今回の対応で変わる最大のポイントは、Dotがユーザーへプロアクティブにメッセージを送れるようになった点だ。従来のAIはユーザーが話しかけるのを待つ設計だったが、Dotsは重要な出来事が起きた際に自分からメッセージを送ってくる。
「競合の新製品リリースをすぐ教えて」「週次レポートの締め切り前日にリマインドして」といった設定をしておけば、DotがLINEの通知のように連絡を入れてくる。Anthropicも同様のプロアクティブAI「Claude Duet」を発表しており、「AIを使いに行く」から「AIが来る」という流れは大手各社で加速している。
Dotsとは——常時稼働の個人AIエージェント
Dotsは2026年9月29日のDevDayでOpenAIが発表した常時稼働の個人AIエージェントだ。各Dotはクラウド上の専用コンピューターを持ち、ユーザーがアプリを閉じた後も設定した目標に向けて動き続ける。4,000以上のアプリと連携できるプラグインエコシステムを持ち、ChatGPT Proプランに追加費用なしで含まれる形で提供が始まった。
iMessage・RCS対応はこの「常時稼働」という設計思想をスマホの日常動線と結びつける動きだ。AIエージェントを専用UIの中だけに閉じ込めるのではなく、普段使いのメッセージアプリに埋め込む。これが今後のAIエージェントの標準的な接点になっていく可能性がある。
日本での展開時期は現時点でOpenAIから発表されていない。
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「またAIのアプリを開かないといけない」と感じると、どうしてもひと手間が億劫になりますよね。
今回の対応は、そのハードルをなくす発想だと思います。使いに行くのではなく、向こうから来てくれる——この設計の転換は、AIを日常に溶け込ませる大きな一歩です。
日本への展開が待ち遠しいですが、まずはこの変化の方向性を押さえておきましょう。